萩原夜中のお気に入りの歌一覧
灰色猫
たましいがこころの澱をはくときのためいきひとつ森へと帰る
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灰色猫
しっとりとトマトの皮を剥くときのゆびさきが聴く太陽の歌
27
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灰色猫
片思いしているときの心臓がすももであることの酸っぱさ
25
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灰色猫
赤ちゃんをゆっくり産湯に浸すよう全身全霊でおふろに入る
19
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灰色猫
一つづつ心にボタンを嵌めるよう私は病に鎧を纏う
23
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灰色猫
地図帳の海に孤島を描き足してアダムとイブを誕生させる
16
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灰色猫
孤独死のニュースを流す沢山の大型テレビがエディオンに並ぶ
20
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灰色猫
恒星が死んでしまった太陽系銀河のひかりをひたすら浴びる
14
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ヒラヤノリコ
歌を知り孤独を見つめ5・7・5小さき春を見つけて結ぶ
9
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詠み人知らず
桜しか見ちゃいないのよあの人は足元に生ゆタンポポ私
11
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灰色猫
バランスが狂った心で詠む歌はやっぱり狂っているのだろうか
24
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灰色猫
猫耳が地球を支配す文明で化石となって発見されたい
18
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詠伝
つぴつぴとささめき遊ぶ鳥たちを見下ろす神のその蒙古襞
12
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林林
春眠は暁覚えなくていいお花と一緒にひなたぼっこで
19
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灰色猫
オニヤンマ複眼で見る草原はぼくらと同じ眩しさなのかい
25
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只野ハル
どちらかと言えば不幸だと思うが普段の生活に支障はない
20
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夢士
春弥生ビルの谷間に沈みゆく鎌なりの月一人眺むる
20
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なかしぃ卿
夕暮れの向こう側にはまだ暮れぬ見知らぬ国の営みありや
13
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片井俊二
コーヒーの香り立つなかレシートに詩を書きとめる安らぎのとき
14
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bgvillea
花は散り風吹きながれ星は降る止まねど絶えね綴れるものは
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