吉野 鮎のお気に入りの歌一覧
灰色猫
初夏に予報はずれの雨が降る炎を生んだ罰であろうか
10
もっと見る
灰色猫
指先をカッターナイフで切ってみる回復するまでじっと見ている
10
もっと見る
灰色猫
錆びついた扉もあると恐れたらこの右腕も錆びるのだろう
16
もっと見る
灰色猫
風であることをやめたら口笛も草の匂いも呼吸でさえも
14
もっと見る
灰色猫
清流に浮かべる舟がわがままに旗を揚げては溺れるばかり
14
もっと見る
灰色猫
空を飛ぶ夢に傷つく人々の声なき声に罵倒されねば
14
もっと見る
灰色猫
膨大な言葉の海の図書館で漂流しては星を読んでる
18
もっと見る
灰色猫
風をうけ翼をひろげ飛びたいと願わないのは罪なのですか
13
もっと見る
灰色猫
文明が生んだ思想と語るより野生の風と話がしたい
13
もっと見る
灰色猫
ジグソーの最後のピースをはめたとき誰かを失くした気がしませんか
15
もっと見る
灰色猫
誰かより優れた人になるために描いた夢は芸術じゃない
15
もっと見る
灰色猫
もう先へ進めなくてもなぜ海は未知なる夢をくれるのだろう
18
もっと見る
滝川昌之
ビバルディ「春」をだんだん高くしてクレッシェンドの符号に合わせ
16
もっと見る
コーヤ
透き通る 陽射しに目覚め 咲くつつじ 春のひととき おしべ揺らして
7
もっと見る
KEN
咲くまでに 時よ止まれと 願ふ雨 闇を叩ゐて 窓に流れぬ
11
もっと見る
滝川昌之
雨後の朝 桜花模様のマイカーは洗車ご無用風に散らそう
17
もっと見る
滝川昌之
蟹を喰うあさりを蟹ごと俺が食う味噌汁にある食物連鎖
20
もっと見る
灰色猫
国境で愛が隔てられるなど滅びの道を選ぶのですか
10
もっと見る
灰色猫
肌というこの隔たりを越えるため人は言葉を得たのだろうか
13
もっと見る
灰色猫
ほら見てて遠隔操作するからさ月が動くよもう泣かないで
13
もっと見る
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
>>
[499]