虹と星のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
そろそろね みかんの袋がかたくなり 飲み込みにくくて 春が来たなと
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灰色猫
父作るケチャップライスに大根が気にはしつつも黙って食す
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林林
日が昇る煮物ことこと白い湯気お腹に貼りし懐炉温もる
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石川順一
コーヒーでガトーショコラを食べて居る外側も黒内側も黒
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滝川昌之
雪解けた庭に優しい光さし 鉢の金魚はのっそりゆれた
25
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まあさ
寒き夜 ひとり静かに 食べている 満月色の まーるいケーキ
23
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藤久崇
咲く梅に 月もかかれる 春の夜の 文の山分け 朝を迎えぬ
25
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コーヤ
温もりの春一番の風に触れゆるりゆるりと花開く梅
24
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リクシアナ
二車線の冬の轍は凍てついて未明の月がざらりと映る
32
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灰色猫
イヤフォンをつけてしまえばもう一人自由な速度で加速してゆく
27
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千映
雑草と呼ばれる類のものたちのたくましさ知る雪消えるころ
15
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千映
薄っすらと積もりし雪を散歩する「あと何回?」と雪に問う吾
18
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野々花
待つという優しい時を閉じ込めて午後の陽射しが窓辺に揺れる
26
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滝川昌之
風吹いて海辺の町に雪雲がくる 缶の紅茶を両手で包む
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藤久崇
み影満つ 空に添うごと 白梅の 今日里辺にも あな匂うかな
18
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石川順一
水色が変色して行く団栗の五個の呼吸が水を満たして
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詠み人知らず
手入れ絶え殺伐たらむ庭風景 主とともに枯死せむめり
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コーヤ
風に揺れはらはら菜の花散りゆきて地面にひろぐ黄の絨毯
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石川順一
イヤフォンのイヤーパッドは劣化して黒い繊維が粉々になる
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詠み人知らず
低く飛び中州に佇む夫婦鷺色なき川邊に白の眩しき
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