藍子のお気に入りの歌一覧
うすべに
散り残るさくらもみじのすれ違い 鏡のなかの紅さし指に
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うすべに
寄り添った二人のしぐさに目をふせる 見上げる犬の不思議そうな眼
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うすべに
気をつけて 旅立つあたしを見送った 父の背中に冬の落日
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うすべに
秋過ぎて燃え残る夢 木枯らしに まだ鳴り止まぬ冬のふうりん
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うすべに
街角で 見知らぬひとの肩を抱く あたしに見せた同じ笑顔で
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雪柊
慟哭の彼方に夢見た故郷に幾星霜経て還る野良犬
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雪柊
二十五年時を隔てて剣を取り三歳の修練昇段の秋
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雪柊
栗ごはん 栗だけ避けて食べる吾子血まめができた吾の手を見る
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可不可
真珠の首飾ちぎれて銀の床へ 一粒ひとつぶスローモーション
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可不可
大鳥居つかんで息むロック鳥 アラビアンナイト思ひ出して
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可不可
柄にもなく二礼二拍手一礼中 スマホ鳴ってる誰 わたしだ
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可不可
パワースポット巡って御朱印あつめたり 昔々の巫女の裔たち
7
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可不可
御社で十字きって叱られた頃は実母と手と手つないで
6
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雪柊
うら若き水着の乙女が「マジうまい」プールサイドは爛熟の午後
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夢士
小春日の光る流れの瀬音聞き歩みゆく道冬を待つ道
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夢士
小春日や炬燵の猫もそそくさと魚求めて港の日溜り
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夢士
月明かり浴びて香るや一夜花ああ君よ待て明日の名月を
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夢士
山茶花の咲き乱るるや散歩路上着片手に夕暮れの時
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夢士
コート着てコート忘れて帰り道駅で気づきて戻る夕闇
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葱りんと
内側は言葉が踊って饒舌だ 人前にして一語も漏れ出ず
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