祈り花のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
激震の都庁に暗雲急を告げ 女雷神 女風神
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へし切
さみだれに濡れて艶めくあぢさゐの色もあはれに君かさね見る
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へし切
背後から静かに迫る自転車の恐怖に凍るいつもの歩道
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へし切
むらさきの木末高きに桐の花 広葉隠れにかほる下風
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滝川昌之
暮れなずみまだ群青になりきれず残る茜に一羽鳥影
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横井 信
道端にひっそり伸びる夏草は僕の背丈をさっと追い越す
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滝川昌之
日傘より麦わら帽子を選んだら両手で夏を掴めるのです
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恣翁
真鍮の香炉の灰の静けしく 燃え残る儘 崩れだにせず
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へし切
来し方を運がいいとか悪いとか笑ってみたり憾んでみたり
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へし切
じんわりと滲む額の汗を拭く梅雨入り間近の六月の午後
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へし切
あぢさゐの四葩の花に思ひ置く君が姿の恋ひしかりけり
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滝川昌之
瀬音さえ聞こえてこない居間にいて三朝の宿を妻と語れば
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滝川昌之
明け方の立ち食い蕎麦で一日を終えてゆく人始まりの人
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滝川昌之
カタツムリ歩いた跡を記してはブロック塀に流れる銀河
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滝川昌之
湯上りに温泉街を歩いたね宿の下駄履きスマートボール
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へし切
遠い日の君の姿をかさね見る永久に枯れない君のあぢさゐ
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滝川昌之
教科書のとおりに生きてちゃつまらない余白にときどき落書きもする
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へし切
妻は亡く友も彼岸に先に逝く吾が身ばかりは憂き世にのこり
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滝川昌之
プランター数を増やして妻はまた夏のゴーヤでカーテンを編む
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滝川昌之
有休の明日は蕎麦屋か町中華 孤独を連れて昼酒にする
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