桜枝巧のお気に入りの歌一覧
灰色猫
ことことと煮込んだロールキャベツからおかえりなさいがあふれています
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千映
食卓に赤いトマトがあったならも少し食欲わいた気がする
16
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灰色猫
吹きすさぶ荒野に惑うカナリアよ失くした歌を歌っておくれ
19
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灰色猫
春風を 小瓶に詰めて 贈ります 涙の夜に 開けてください
67
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灰色猫
真っ白な心のなかに描かれた未来をそっと描き足してゆく
25
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詠み人知らず
ゆく年の都会の隅の公園に集いし猫ら何を語らむ
27
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千映
食卓に小さな花束飾ります九十四の誕生門出
17
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沙久
知らぬ間に「触れてほしい」と願ってた 頬っぺ以外も かっさらってよ
18
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リクシアナ
夕市の白熱灯の温もりをあしらう織部の鱈の身しろし
22
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なかしぃ卿
コンタクトレンズずれたる束の間の瞳の奥ぞ焔燃やせり
5
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なかしぃ卿
秋の田に刈りこぼれたる米粒の次につなげむ春待ち遠し
8
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なかしぃ卿
地下鉄のホームに微か羽音鳴る季節外れの蚊こそ憎けれ
5
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まつり
遠き日の記憶に縋りそびれては笑う練習ばかりしている
4
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まつり
真夜中の鏡に映る影と目が合うそのときに実存を問う
4
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沙久
この地球(ほし)に生まれたわれは我になり 畢竟再び 「われ」へと還る
15
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沙久
瞬きをすれば貴方と今日会った君もシャランと消えてしまうから
19
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沙久
「アナベル・リー」を詠おう 君と吾にしか 紡ぎ得なかった 思い出のため
19
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リクシアナ
二尺玉すくうが如く柄杓星みじかい夏をおくる轟き
23
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人三昧
手を差せば すり抜けてゆく 夏 線香花火 初ほたる
8
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たけくらべ
触れもせで見つむるのみの恋淡く心の声は君に届かじ
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