Cてふ太夫のお気に入りの歌一覧
灰色猫
その切符 どうか失くさず 持っていて 銀河と繋がる 約束だから
44
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詠み人知らず
このところ空気きりりと痛くなり 肺の腐敗を 浄化している
10
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林林
花梨の實 銀杏に切りて十重二十重砂糖と祕密の戀をしてゐる
16
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まぽりん
木の実にも時雨ふるらむ育みし柞の森のかれぬる秋は
38
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恣翁
剃刀の冷たき光に 瘋癲のごとく 鏡の我 微笑めり
15
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恣翁
笧に つれなき霜に血を染めて 流れもあへで 紅葉堰かれつ
18
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恣翁
気兼ねして 静かに俯く 痩せし背の 長き月日の旅思はせぬ
20
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あふひ*・○・*
工房で釉薬盛りて窯に入れ新たに宿る命を待つ夜
13
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あふひ*・○・*
また来てね涙浮かべて握る手のその温かさ忘れていません
15
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村上 喬
星たちは白む夜空に飲み込まれ囁くごとく仄かに光る
28
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村上 喬
繰り返す 波間ただよい僕たちは果てない朝に魚となりぬ
23
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矢車菊
思ひ出を取り出すやうにまた重き辞書からひとつ言葉拾ひぬ
20
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へし切
君が身の失せしこの世の通い路に足音さへもなきぞ悲しき
28
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灰色猫
静謐な 睡蓮鉢に 浮草と めだかが泳ぐ 我が家のみずうみ
31
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灰色猫
空き缶を 蹴とばしながら 帰る道 蹴っていたのは 自分の孤独
47
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裕二
「がんばって」「頑張って」だけで動いてた足がふっつり止まったあの日
6
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コーヤ
紅葉の葉が落ちるとき雨のよな切なき音が耳に触れ入り
15
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恣翁
踏み切りに待つ人を過ぎる 闇に白き猫な魅入りそ 死の誘ひへ
10
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コーヤ
踏み越えて小國神社のもみじ映え心優しき神に触れゆき
14
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まぽりん
平らけくあれとや渡すかづら橋絶えせぬ筋の影とどむめり
25
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