千映のお気に入りの歌一覧
茂作
夜もすがら話すよもやま物語 時に跡絶えて虎落笛聞く
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継海
凍てついた雨水に重く積もる雪再び融けよ雨水のままに
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ななかまど
立春の文字にこころが動いたら三十一文字の器に入れる
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ななかまど
立春は名ばかりなりと冬将軍居心地よきとて長居は無用
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秋日好
花の詩を紡ぎ語った相棒に先立たれては冬枯れの庭
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継海
日脚延び夕刻五時を廻りても明るき窓に陽の残りけり
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へし切
取りやすき者から厚く容赦なく 殊に障るは 保険料なり
10
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うすべに
北風の雪にざわめく芦原に 合いの手入れる風鐸ゆれる
10
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恣翁
紛々と 闇の底から降る雪の たちまち白く 木末見せけり
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秋日好
小雪の日私を産んだあのひとは薄っすら積る夜に冷たく
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継海
父の見た最期の雪は白き色凍てる闇から静かに散りた
10
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へし切
あの頃は明日への夢の只中をただ追いかけて今日を生きけり
11
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継海
明るめのニット帽にも北の風君触れぬ間に冷めた黒髪
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恣翁
ぽっくりや 追風の後を足早に 追ふがに響く石畳かな
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へし切
ジョーカーを引いた米国 切り札となるかならぬか 世界が揺れる
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継海
来月で一七七が廃止とか「雨や言よるぞ」合羽詰め込む
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うすべに
日めくりを破る指先 春立つと暦のうそを笑う虎落笛
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継海
招福の豆を背負ひた赤鬼や恵方に去れば立春近し
9
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灰色猫
春ですよ頑張ったねの言の葉を庭木すべてに与えゆく母
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秋日好
認めない認めていない喪失を置き去りにして電車東進
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