千映のお気に入りの歌一覧
ななかまど
色のなき林たどれば春の目は膨らみはじむ蕾に止まる
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灰色猫
恋しさを上手に歌にできなくてわたしはわたしに幻滅するの
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滝川昌之
畑起こす土の匂いの中にいて春の瀬音を探すあぜ道
19
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横井 信
雨に濡れ枯野に芽吹く若草へ遊ぶひかりにおもたいまぶた
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灰色猫
果樹園で恋をしている花々に恋をしているみつばちに春
20
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灰色猫
数多なる命を奪いあの波は何を突きつけ去ったのだろう
15
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灰色猫
幾千の名医が世界にいようとも救えなかったぼくのさわがに
14
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ななかまど
ゆるゆると春の光に蕗の薹うわつくことのない確かさよ
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可不可
春一番 わたしを盾にして良いよ 壁ドンも逆だった二人
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灰色猫
ざらざらと胸が傷んでいる時もどうして嘘が吐けるのですか
13
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うすべに
小雪舞う 貨物列車の停車場の 明かりはセピア昭和のかおり
11
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滝川昌之
靴下を二枚重ねて履く妻の脱皮に春の足音を聴く
22
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うすべに
あの人に出会ってしまったかごの鳥 わらべ唄にはもう戻れない
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ななかまど
人間の飽くなき欲の戒めと河に並びしユンボの懺悔
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青き銀椀
われゆけば元気を出して水炊きを作りてくれる母との夕餉
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青き銀椀
夕陽を背に軒先が梅目白さも影絵と見へて足を止めたり
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青き銀椀
耳遠くなりにし母へわが声を届けむ内も足らず切なし
7
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滝川昌之
イーゼルのランチメニューに白墨で描き足す花に留まる春陽や
13
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青き銀椀
逝かれてもわが師の歌集残れるをほつりと読みて今宵雨待つ
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うすべに
背を向けたきみの言葉がやさしくて 凍てつく夜にさくら散る夢
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