大野 冨士子のお気に入りの歌一覧
千映
この夏は下駄の感触愉しんで暮らす日もなく済んでしまいぬ
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詠み人知らず
パパ、パパと 纏ふ幼子あしらふは 翼の中に遊ばかすめり
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へし切
たくましく路のをちこち雑草の心根やはある老いの残り日
22
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石川順一
子犬吠え小走りに行く道路かなハガキを投函したる帰りに
9
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滝川昌之
名も知らず十数年も顔馴染み同じ車両の戦友が消え
24
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び わ
出会いありヨガのよき師に鍛えられヨガに限らず総てが宝
6
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石川順一
クマゼミとヒグラシ混同するケヤキ数年前の夏の事かな
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灰色猫
風光る初夏を迎える葉桜のまぶしき緑にこころ癒され
19
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滝川昌之
旨そうな蓬 探してクンクンと伸びるリードが畦道を曳く
15
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詠み人知らず
夜走る汽車の立ち寄る 無人の灯 誰かを待ち詫ぶ闇が微笑む
8
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詠み人知らず
豚肉でトマト 巻き巻き フライパン じゅっじゅと焼いて 日本酒の友
5
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ななかまど
この春に一人暮らしの青年は冷蔵庫なり近きコンビニ
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詠み人知らず
とてとてと 我がもの顔で 首元に翡翠光らせ 鳩様がゆく
12
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へし切
閑として空しきものの花のあと春はこころを侘びしめてゆく
20
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滝川昌之
気まぐれな猫のアクビと春の風 砂塵で車に並ぶ足あと
20
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へし切
常日頃お蔭様にと生きている「ありがとう」の言葉に添えて
24
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吉野 鮎
若柳のしなやかに搖る春の野の逆光に汝の眩惑の影
10
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詠み人知らず
蒼白き頬にメイクもせぬ吾や 桜しのべば紅さす瞼
9
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コタロー
もこもこの畝の隆起に立つ農夫鍬一本の今日が始まる
12
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滝川昌之
親だけが春に変わらず変わりゆく子の新たなる暮らし案じて
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