林林のお気に入りの歌一覧
痴光山
土手の径小袋にごみ拾ふ癖 年金なれど「社会の隅」に
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萱斎院
なげけどもよをふる月のおほかたは 虫の音にだにまさる露かな
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滝川昌之
灼け過ぎたこの夏の肌冷ますためシャツを探そうウィンドウは秋
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滝川昌之
腰かけてスイカ漬け物まどろめば団扇がなでる祖母の縁側
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滝川昌之
トゥクトゥクは舗装道路も揺れるから少しずつ夏落としゆくんだ
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滝川昌之
解体し二、三本だけ迎え火に祖父の愛した籐椅子燈す
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滝川昌之
炊飯も咀嚼もさぼる残暑負けほぼ液体の俺の朝食
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滝川昌之
ケンケンで耳に入った水を出すプールサイドにこぼれだせ夏
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滝川昌之
警笛を駅で聞くたび二学期の不登校児の無事を願えば
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へし切
ひそやかにうれし涙を流したり そんな可愛い君が好きだよ
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へし切
熟々と聞けば聞こえる法師蝉 筑紫恋しと夏のおわりに
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灰色猫
南極の水晶体を思いつつ氷のようなあなたを溶かす
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灰色猫
水色の羽をもつらむまぼろしのせみを食して月へ帰らむ
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あけぼの
清らなる蓮の生まれてひらけるは泥こそあなれ娑婆のことわり
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萱斎院
なるる身の古きよすがをつつゐづつ くちつる袖の名こそをしけれ
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横井 信
暑さ越え緑のぬけた夏草の線路を通る風に揺れてる
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恣翁
残照の雲を映して 鈍色の川 初秋に冷たく光る
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御茶ノ水 啓太郎
ゆく夏の形見を空にとどめ置きてあなたへ渡るあけいろのくも
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御茶ノ水 啓太郎
ひくらしの鳴く声繁きふるさとにいつしか吹ける秋の初風
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御茶ノ水 啓太郎
ひとり寝の袂に宿る月影はうら憂き夜半の友にぞありける
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