詠みふみのお気に入りの歌一覧
灰色猫
なにひとつ成すこともなく誰ひとり愛せぬままの星も光れよ
306
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灰色猫
一羽では 寂しかろうと もう一羽 こしらえ並べる 雪うさぎ
53
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詠み人知らず
繰り返し同じ話しをする母に頷く人の瞳は哀し
15
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みなま
巣立ちゆく子を祝えない我がいて目の前の柚子ぎゅうっと潰す
18
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灰色猫
世界中 ありとあらゆる 信号待ちが 優しい時間で ありますように
28
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灰色猫
刈り終えた 稲田を照らす 神無月 光り冷たく 冬の足音
32
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みなま
気もそぞろ呆けし我を咎めもせず枯れ萎れおる薔薇こそあわれ
13
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あまおう
気がつけば波打ち際は遠ざかり 裸足の似合う歳でもないか
30
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栞
靴擦れをするとわかって履く靴のような恋に絆創膏貼る
19
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南美帆
怒ってる妻見たくない言うけれどどこの家庭もこんなもんやで
13
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美津村
工場排水に生かされている池の金魚立札は記す魚齢三歳
7
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灰色猫
来世でも僕は僕で生まれたい 夢が破れる同じ道でも
34
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あまおう
つんつんと秋の便りをおいて去る とんぼは とても忙しそうだ
23
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灰色猫
ぼんやりと真昼の月を眺めてた なぜ僕は今涙してるんだろう
17
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詠み人知らず
はちみつとバターでラスク焼いている小指で甘さ確かめながら
13
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詠み人知らず
琥珀色のグラスを透かし見る君は此処にはいない誰かを見てる
20
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すばる
咲き終えた花を躊躇いなく捨てる君とは長く続かぬだろう
20
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灰色猫
夏の午後 突然止んだ 蝉時雨 残響のなか 取り残される
24
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へし切
ひぐらしの啼く林間の奥津城に秋風わたり雲流れゆく
27
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美津村
刈り上げて涼しそうだと声かけぬまじる白髪に気づかぬふりして
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