片栗粉のお気に入りの歌一覧
日向猫
切り取った時間のキューブを振ってみる なんだか乾いた音しかしない
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日向猫
いつかとかそのうちだとか言ってれば時間は過ぎるとにもかくにも
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紹益
早咲きの 河津桜が 咲き誇り お雛まつりに 彩り添える
18
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へし切
春あらし地中ざわざわ雨うてば虫たちのこゑ混じりてさわがし
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詠み人知らず
開栓後四日目の炭酸水で喉の乾きを潤す僕ら
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へし切
核あらば被曝の悲劇くりかへす不測いたらば人知及ばず
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詠み人知らず
ひんがしの明星西の月に問ういい夜でしたかおやすみなさい
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紹益
ぽつぽつと 土手に土筆が 顔を出す ためらいつつも 春は近づく
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紹益
全面が 五輪ばかりの 新聞紙 これではまるで スポーツ新聞
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葉月きらら☆
あんなにも夢中になった恋なのに不思議と時が消し去ってゆく
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へし切
しがらみは捨てたきものと思ふれど無くば老い身の虚しく過ぎる
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詠み人知らず
七草も食わず今日とて道草を馴染みの店のこぎたない客
9
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山本左足
悲しいと言えば悲しい 凍てついた窓の向こうの夜が深くて
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山本左足
坂道を「チヨコレイト!」で駆け上がる君の向かっていく先に、春
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山本左足
目にうつる物がすべてと君は言う自分のうなじも見れないくせに
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詠み人知らず
お世話様そんな言葉で近隣が鬼をねぎらい慕った昭和
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inosann
眺めいる家族の写真に姿なく吾を避けいる長男おもう
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詠み人知らず
週末に掃除もせずにかの地にて日付の変わる3時を待ってる
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詠み人知らず
部屋に入りガスストヲブに点火して うがいの次に することがない
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詠み人知らず
滝流る音を眺めておりにけり吐く吐息にも視野みだされつ
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