遊糸のお気に入りの歌一覧
みなま
台風が来ると連れてる長い傘晴れてると邪魔 いいえ、私が
6
もっと見る
みなま
履歴書と感想文が肩組んでじりじりにじり寄ってきやがる
10
もっと見る
みなま
硝子戸の案内表示カッターで剥がす家業のあとかたを消す
12
もっと見る
ナイス害
なんて日だ 君は真顔で不貞腐れ「今の涙の領収書くれ」
7
もっと見る
みなま
初期型のおしりの長いスパイダーすれ違ったね!と話すすべなく
10
もっと見る
へし切
紫陽花の色鮮やかに変わりゆくオランダ坂に雨は降りつる
28
もっと見る
みなま
さほど陽の当たらぬ庭にも青々と大き葉ひろげ咲ける擬宝珠
19
もっと見る
スコヲプ
君からの最後の手紙も荻窪の字を間違えていたままでした
8
もっと見る
はだし
若かった ウィリーを決めたサエちゃんの前歯がねむる駅前通り
5
もっと見る
はだし
扇風機を弱にしてよむ 雪国へ越した友だちからの手紙を
19
もっと見る
みなま
くしゃみすると必ず顔みて鳴く猫は慰めてるのかたしなめてるのか
17
もっと見る
みなま
朝まだき猫にせがまれ床を出る硝子を伝う雨確かめる
12
もっと見る
みなま
夜の雨よ静かに絶え間なく降れよ葡萄の青い珠を満たせよ
16
もっと見る
みなま
ひとが過ぎ猫立ち去ったこの場所に今日も植えよう言の葉の種
18
もっと見る
みなま
休み明けようようたずねた病院は打つ手がないとつげられただけ
13
もっと見る
みなま
このばらは亡き先生が咲かしてるかつての患者にいたわられおり
13
もっと見る
詠み人知らず
ねえ先生モニターばかり見てないでぼくの目を見てからだに触れて
6
もっと見る
みなま
君のその鍵盤に置く指先にみとれた時が恋のはじまり
17
もっと見る
詠み人知らず
運指法書き込みのこる形見の譜たどりつつわが道しるべとす
5
もっと見る
詠み人知らず
進行癌母の余命は知らされず葉桜にその白き脛撫づ
5
もっと見る
1
|
2
>>