只野ハルのお気に入りの歌一覧
ななかまど
冬来れば冬の冷たい指で描く窓に映れる雪まとう嶺
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芳立
御霜月まためぐりきて愚かさの変はらぬままにしかと老いつつ
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へし切
年古れば幼なじみも親も亡くふるさと遠くなりにけるかな
10
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ななかまど
葉を落とし互いの姿を見つめあう雪ふるまでの山毛欅の仙人
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滝川昌之
隠してもバレているよね右左尻尾フリフリ I Love You さ
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灰色猫
スロープの手すりにすがり崩れさる小鹿であった頃の前足
10
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灰色猫
脳神経外科診までは太陽にふれてた頃の腕を励ます
10
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へし切
今日もまた孤食のなかに日は暮れてなどか恋ひしい君の温もり
12
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沙久
長いとも言えるし短いとも言えるあまたのお歌に幸あるように
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秋日好
座れない立てない腕を伸ばせないバスに乗れないじゃあお休みだ
8
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秋日好
結露した車窓を遊ぶ水滴に降りかかられて笑みも零るる
12
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秋日好
淋しさは分かち合えぬと知りながら枯れ葉降り積むかさぶたのごと
10
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秋日好
ひと昔お世話になれどままならぬ歌道褒めても何もでねぇよ
11
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へし切
レジ袋 有料にして世の中は エコな社会になりしかと問ふ
7
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横井 信
稲刈りの済んだ田んぼにひこばえのみどりの揺れる列車の車窓
8
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恣翁
蝙蝠のごとく往き交ふ人影に 幾返り目か 視線を投ぐる
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滝川昌之
ひらがなで名前の書かれた裏表紙そんな絵本に会う古書店で
15
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秋日好
陸橋を包む枝葉は押し下がり浮かびたりしと眩暈を覚ゆ
8
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秋日好
大きめの枕を抱え顔埋め抱擁夢見る長雨聞きつ
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仙人の弟子
窓を開け夜風を頬に受けながら遠く見やれば海に月影
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