只野ハルのお気に入りの歌一覧
うすべに
雨音に夜のとばりのむこうがわ ふとふり返る過去の方角
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ななかまど
思い立ちイヌノフグリと名付けたる牧野博士よ春が始まる
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横井 信
陽だまりに寝ていた草も起き出して小さな花の誘う春風
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恣翁
豆腐屋の軒に下がりし縄暖簾 染み込みにけむ油の臭ひ
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横井 信
降り続く雨でも鳥は元気良くすいと横切る春のベランダ
14
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舞
古き日に惚れた女の生まれ日を思い出させて春こぬか雨
14
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夏恋
QRで注文なんてできないわサイゼリアには行けなくなった
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ななかまど
一畝を耕しふいにわきあがる結句七音みみずが笑う
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うすべに
青空にきいろい花はよく似合う 思いははるか遠いかの国
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へし切
君なくて何楽しまむうつせみの生きることさへ今はせつない
19
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桐生賄
おじさんの優しい笑顔忘れない 十三年もの時が経っても
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へし切
学校で納税は義務と習ったが議員は自由と大臣が言う
14
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へし切
そもそもに悪きは政治に無関心だから蔓延る下等な議員
14
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うすべに
降りやまぬ雨のしずくにひとりごと 追えばよかったあの人の傘
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滝川昌之
甘え方わからないから保護猫は家人が寝たら近づいてみる
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ななかまど
如月の着ぶくれ慣れしこの身体 四月の陽気に虚をつかれおり
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うすべに
いさり火の沖のかもめの深酒に つきあう人のおもいで話
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横井 信
傾いた大きな顔で残業の僕より早く帰る三日月
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平瀬たかのり
十六の胸で炸裂せし「檸檬」褪せぬ果汁よ残りし種よ
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栞
右にきみ 左に娘 足元に猫の体温 ほかほかの夜
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