猫実主税のお気に入りの歌一覧
風蘭
どこまでも澄む青空の底にいる白猫といるきみが見ている
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光源氏
薄野の墳墓はながく列なりて耳に響くは常盤木のこゑ
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芳立
死にどきをおぼえぬ蝉は鳴きながら雲のあやめに秋ぞありける
11
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浅草大将
もの言へば寒しと聞ける秋風もせめては吹けよ夜半の口笛
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芳立
たはむれに膝にのせれば踊り子の軽いからだが枷となる夜
6
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紫草
傷口は幹に刻まれ瘤となり痘痕またよしこよなく愛づる
10
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光源氏
とろとろと煮込むスープを持て余し秋まで続く冷やし中華は
5
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光源氏
君を待つさびしき閨のみだれ髪そぞろの宵の風にふるへて
6
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芳立
救はれぬ潔癖症よ東京の光と闇は分かたれてゐる
3
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光源氏
うちかへす波間にうつる月の影いづらに迷ふ夜の漁り火
4
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紫草
せっかちな夫の背中を追い求め腕のばして望む悦び
9
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芳立
野に空にちれる珠ども集むともとどかぬあきの月ぞさやけき
6
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芳立
からころもきつつなれても留めがねをいまはゆるすな帯のまもりに
3
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桜園
朝まだき紫ききょうに露やどり風にたゆたふ白露かな
13
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光源氏
かすがひを打てどあられは降りしきるしかも隠すか三輪の玉依
7
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光源氏
さびしきにひとり深山を訪ぬればあはれに響く松虫のこゑ
8
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浅草大将
雨音の戸を打つ繁しあられふる貸間暮らしのむかし偲はゆ
8
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桜園
抜かれいしローズゼラニウム挿し木にし朝ごと水換ゆ根づき祈りて
11
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芳立
ふりながらわらべとなれり歩みきてあゆみつづけてなほ蝉しぐれ
7
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芳立
独り来て独り還るかうつしよの査証期限の切れるときには
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