まるぼろのお気に入りの歌一覧

桜園亡き母の形見のかきつばたさく庭を隣の主人がきれいとのぞく 15 もっと見る
詠み人知らずおばちゃんの描きし椿一輪が形見の品になってしもうた 13 もっと見る
詠み人知らずはからずも描きてくれし椿の絵友の形見となりてしまいぬ 6 もっと見る
詠み人知らず所在不明とかえりてきたる年賀状に君なきを知る半月をへて 14 もっと見る
詠み人知らず亡き父母の毎晩夢にでられるは我心配すと墓に参でぬ 8 もっと見る
詠み人知らず亡き母の使いしエプロン身につけて包丁持つ手の動きかろやか 8 もっと見る
詠み人知らず学校の後輩がきて話しこむ教師時代の楽しき日々よ 6 もっと見る
詠み人知らず亡き父母と住みし古家壊すとき弟の目に涙光れり 14 もっと見る
詠み人知らず瞼とじ満面に浴びる春の陽は優しき君の言の葉に似つ 25 もっと見る
詠み人知らず通いくる生徒の瞳かがやきて教えてうれしアロマ教室 8 もっと見る
詠み人知らず大丈夫と声かけくれし人形のこわれ一晩抱いて眠りし 14 もっと見る
詠み人知らず亡き母の好みし花の壁掛けに今朝さきそめし紅梅させり 19 もっと見る
詠み人知らず爪の上ピンクの花や銀の星初のネイルに心ときめく 17 もっと見る
詠み人知らず友はみな困りしときはわれ頼り用なくなれば電話もすぐきる 16 もっと見る
紫草原爆碑ふたつもつ国春の日に　三度目の被爆は何の教えか 13 もっと見る
詠み人知らず重病の母助けむと心経を百巻となえし尾高観音に 13 もっと見る
あそびくも十円で買える少女の呪いは風船ガムがはじけて消えた 12 もっと見る
詠み人知らず守つたるよと云ひて逝きし母が今もそばにゐるやうな氣がし泪す 27 もっと見る
詠み人知らず寂しさのかたまりになつてあふれだすわかちあへたる友のほしくて 37 もっと見る
詠み人知らず重なりて朽つるを待つか山茶花の日に日に土の色となりゆく 68 もっと見る