伊藤真也のお気に入りの歌一覧
ビビ
置き手紙呪ひのやうに戀ふ心紅いインクに混ぜた赤色
3
もっと見る
希
微かでも触れていたいとおもう日に風が散らしたさくらを拾う
12
もっと見る
紙魚
薄氷に足とられつつ魚食うカモメに石投ぐ子の血の色は
2
もっと見る
紙魚
怪獣が大都会を壊すときの目をしてたろう飛行機の中
3
もっと見る
もなca
うつむいて歩くあの人が青空を見上げたときに桜よ笑って
18
もっと見る
三嶋
私よりよほど素直で嫉妬する この指先の予測変換
5
もっと見る
只野ハル
夕暮れのデイサービスの車から手を引かれ母が降りて来る
5
もっと見る
悠々
かわゆすと親が云わなきやだれ云ふの生きてく自信與へておくれ
12
もっと見る
本間紫織
あどけない少女が蝶に変わりゆくための過程でほどくみつあみ
6
もっと見る
詠み人知らず
帰り来る日向の匂いの少年の「今日ね僕ね」が楽しみなのだ
25
もっと見る
只野ハル
走り来た蜥蜴が立ち止まるあれは虹色の尾を見せようとした?
2
もっと見る
本間紫織
繋がれるための右手を温めるために掴んだコーヒー微糖
10
もっと見る
悠々
ボクたちはたしかに空を翔べないが愛さへあれば地上もいいさ
23
もっと見る
詠み人知らず
警報器のらんらんと鳴る踏み切りの 闇に浮んだ血の色の赤
5
もっと見る
本間紫織
蜂蜜の中につけ込む薬指 幸せだって証が欲しい
6
もっと見る
恣翁
水温み 黒ずむ泥を縫ふごとく 一筋の澪 銀に光れり
22
もっと見る
ほとり
南北は別れの言葉 誰しもが北と南に分かたれている
3
もっと見る
詠み人知らず
菓子じゃない弁当でもないコンビニへ 人を見にゆく独居の深夜
27
もっと見る
魚住 蓮奈
星よ樹よ猫よ見てくれあたしたちラパンの屋根でキスするところ
8
もっと見る
でくのぼう
老ゐたれば墓場が近し病院の寡默に竝ぶ待合の椅子
9
もっと見る
1
|
2
>>