灰色猫のお気に入りの歌一覧
天野まどか
轟音をあげて列車が通過した後の孤独な鉄橋の下
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うすべに
セコイアの並木のセピア 飽きるほど見慣れた街に魔法をかける
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へし切
今日もまた孤食のなかに日は暮れてなどか恋ひしい君の温もり
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茶色
曇天に色鮮やかなパンジーの咲きこぼれたる水遣りの朝
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茶色
水槽に泳ぐメダカの愛らしさ仕事合間の癒しの時間
4
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海野 冬雪
父の息朝に確かに夕に死す報せが届く明日は誰かが
4
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只野ハル
道路沿い植栽にビオラ植えてゆく午後雨予報当たりで良かった
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天野まどか
自転車のカゴに置かれた麦わらの帽子そのまま秋となりたり
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うさぎのみみ
豆粒の 超音波画像に 現れし未来よ 心に虹を結びて
2
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ブー太郎
パチンとね貴女に乞われし爪を切る かつては吾がしてもらったがね
1
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彫出 画
文庫本 昼飯代と 引き換えに 神保町の 店の軒先
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へし切
秋の日の色なき風は 君の声 時に悲しい 時にやさしい
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ななかまど
寂し夜は樹々の枝先ふるわせて鳴く北風をたぐりつつ聴く
13
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天野まどか
紅葉の道は輝き葬送のごとく静かに夕日落ちゆく
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横井 信
いち日の作業を終えて夕焼けの畑に残るブリキのバケツ
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夕夏
いけがきにうぐいすのこえかきのきのこずえにおながきせつのふしめ
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へし切
武蔵野のははその色は薄けれど しぐれに濡れて秋ふかみゆく
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松本直哉
乳と蜜ながるるところといはれたるカナンの地いま血潮ながるる
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硝子
秋の往く刹那のうちに流るるはかぞへもやらず飽きし雨音
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仙人の弟子
昼下がり母の手ぎゅつと握りしめ観覧車待つ子らの眼差し
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