灰色猫のお気に入りの歌一覧
秋日好
賞味期限突入卵 気の抜けた玉蜀黍にできあいサラダ
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Chico
柔膚のきみは朧にたたなづき椅子を立ちける氣配のみする
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凌霄花
朝散歩 すれ違う犬の 名を問えば バッハ二世です なんとお洒落な
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恣翁
靴の紐 解けしままに 駅に来て 結び直せる老いを蔑む
8
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秋日好
正座にて除草作業を続けると安全靴の紐は解ける
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へし切
踏まれても野にある花はよみがへる露の情けで命をつなぐ
10
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うすべに
たそがれの川辺にひらく月見草 夕蝙蝠の飛翔目で追う
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秋日好
ミルトンを齧りて思ふあなたさへ この手を引かば何時何処へとも
6
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秋日好
幽世へ向かう背の手を離したる吾 この世なら何処ともへと
8
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秋日好
君が代も取り残されし喉仏 虎落笛ごとひうひうと泣く
5
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Chico
降リユク エレベーターニ 我ガ姿 視ル豫感スル 油斷アル日ニ
6
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へし切
ほととぎす我とはなしに昔をや今も恋ひしと鳴きて来つらむ
7
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へし切
書寫山や言ひなほすたび崩れたり 吾老い惚れて赤ちゃん返り
5
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秋日好
チョコパイを齧りて思ふ地政学 いずれ残るは屑くずの地球
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秋日好
くちづけをすることもなくミルトンも原罪も無し 清き寡婦かな
8
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煙 亜月
はつこいのひとの名で呼ぶ老犬のねむるあいだに出てゆく 春へ
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へし切
草むしる照る陽に滲む汗を拭く蝉も鳴き止む墓苑の静寂
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うすべに
窓越しにながめる夕陽秋の色 今日またひとつ夏をうしなう
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仙人の弟子
古本屋誰かの手からやってきて我の手にあるこの本愛し
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秋日好
手伝えぬ焦りは時に苛立ちにスマホの先で甘える父に
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