灰色猫のお気に入りの歌一覧
横井 信
朝はまだカエルも寝てる六月の水田照らすまぶしいひかり
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仙人の弟子
月明り川のおもてに宝石を散りばめながら夜を彩る
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横井 信
傘を打つ静かに続く雨音に歩くリズムをそっと合わせる
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松本直哉
たれひとり解かれぬ字もてかはす文ひとに知らゆな燃ゆる思ひを
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舞
倒れてもなを光へと前のめり足掻きつ進む英雄は逝く
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中康
暮れてゆく 夕日は落ちて なお明きことあきらめず 成しうるまでは
3
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へし切
六月の眺めの空にもの思へば吾が身は通ふ夢路に惑ふ
7
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継海
峠越え牛は歩いてやって来た 帰りは重き俵背負いて
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ななかまど
空の音消えた後にも手を振って見えぬあなたに整備士が笑む
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兎桃
畦に孔穿ちて睡るザリガニも刈り機の音に驚きて出づ
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痴光山
繁繁と見るも覚えぬ八十路越え 夢の末尾のおぼろは厠
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己利善慮鬼
祈るとき手は鎖されるたましいの光をけして逃さぬように
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夕夏
ねあげまいほうしゅつまいとまぜさばくぶれんどまいでめいめいかつろ
5
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ななかまど
薄べにの紫陽花しずくふふむごと悲しきほどに熟れゆく梅実
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うすべに
かなわぬと思うこころの白い花 恋するひとの香りとほのめく
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舞
田植えした水田に写す大空をゆたり眺める豊穣の神
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夕夏
まかふしぎてんてこまいでねあげのしゅはんないているやらえがおやら
3
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へし切
五月雨に濡れて艶めくあぢさゐの花も愛しとや君がおもかげ
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ななかまど
語り継ぐ人はいつか途絶えるも遺構は永遠に被災地に立つ
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茂作
紫陽花の色のたがひに負けもせで そば行く子らの雨傘のいろ
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