千巻のお気に入りの歌一覧
たんぽぽすずめ。
沈む日の誘いに海へぽちゃぽちゃと飛び込むような鱗雲かな
22
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恣翁
かなしきや影もとどめぬ増鏡(光源氏) 秋の夜長に勇魚吸ひつらむ(恣翁)
12
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水中あやめ
許し給べ吉野の峯の花鏡揺れて乱れてうつる心を
10
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光源氏
うらもなく吾が行く末に青柳のしなひにあらむ袖の濡ればみ
9
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半格斎
風増せばすだく虫の音とだえけり野分け待つ間の羽州路の果て
20
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今村りいこ
嵐ならこの身沈めし澱みさえすべてさろうてゆくがいい今
5
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ほたる
天気予報見る朝いつも無意識にあなたの街の名前をたどる
9
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白川剛
経るほどに文月の光やはらげば朝の風にぞおどろかれぬる
12
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あそびくも
暑気盛るころの歌々さかのぼり今日は暮れ行く夏を惜しまむ
21
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半格斎
法師蝉切れぎれの聲小風のり秋の真中に近づきにけり
15
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半格斎
赤染めの月のひかりや彼のきみにつゆ言おくるも誰ぞ知るなかれ
12
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半格斎
のびていくあさがほの蔓や行き場失せ薔薇の小枝にすがり咲きたり
13
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光源氏
手をふりし知覽の空や夏の風うるむ瞼に蝉も鳴くらむ
10
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あそびくも
清げなる朝露ふくみ増す文の筆も濯がむ蓮葉の杯
16
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ととぅ
メンデルが 祖父が親父が 時を越え 伝える将来 お前禿げるぞと
35
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