福井大夢さん
のうた一覧
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満ちていくひかりのなかを走ってた おそらくそれは記憶であった
平成二十二年十一月二十二日
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天然のジオイド面を踏みつけてここで生きてる俺らだという
平成二十二年四月二十三日
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本当の悲しみをまだ知りたくてギリシア神話のように悲しい
平成二十二年五月二十五日
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僕たちとどこか似ている 教室の隅に追いやられていくピアノ
平成二十二年十一月二日
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僕たちは遠くの空に急かされてひとりになってもまた会えるよね
平成二十二年十一月二日
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町中に愛があふれて生かされて神様は孤独をえらばない
平成二十二年十一月二十二日
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ハロー・グッバイ上手に歌えなくたってかすかに響く声があること
平成二十二年四月二十一日
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右足で放つシュートのスピードで行けるよ400キロ先の宇宙へ
平成二十二年四月二十三日
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気後れをしてるわけではないけれど左の一歩は出ないみたいだ
平成二十二年四月二十三日
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なにかあるたびにはるかな匂いして孤独な日々は暗やみのなか
平成二十二年五月一日
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立ち枯れのコスモスひとつ水に差すそれから全部過去になるんだ
平成二十二年五月二十九日
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泣きそうな雲を裸足で捕まえて誰にも知られずそっと流そう
平成二十二年九月四日
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どうすればいいかいろいろ聞いている間に夏が死んでいったり
平成二十二年九月二十四日
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あざやかなだれかの生のため今日もだれかの生が奪われるのだ
平成二十二年九月二十四日
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ごまかせぬ強さを持った母音だと過去形を聞いたときに思った
平成二十二年十月二日
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愛してた、が、愛してる、にはなら...
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未来などどう転がってもいいようにバッチを海に捨て走りだす
平成二十二年十月六日
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さよならのリズム消えればさよならという意味だけになるから嫌だ
平成二十二年十月二十三日
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テンダネスの訳語としての優しさに僕たちは当て嵌まらなかった
平成二十二年十一月二日
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俺たちは立派な夢もないけれどおやすみ明日もよろしくどうぞ
平成二十二年四月十九日
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身体だけ連れてきたから俺たちの夜は等しく更けていくのだ
平成二十二年四月二十一日
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