聴雨さん
のうた一覧
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さそはれて触るるほどにも心近くされど消えゆく幻の道
平成二十四年十月十四日
5
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面影の心の其処にある如くほの白きかな蕎麦の花畑
平成二十四年十月十四日
6
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瀬をきざみ秋の陽なづむ夕暮れに白鷺ひとり何をか思ふ
平成二十四年十月十日
9
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白菊のほころぶ先に結びたる花よりしろき寒露ひとつゆ
平成二十四年十月八日
20
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いづくより訪ひ来しものよ秋茜儚きまでの風置き往ぬる
平成二十四年十月七日
14
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一抹の風詠むひとの歌にきく花かげ白くにほふ秋かな
平成二十四年十月六日
17
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墨染のこころとぞ思ふ秋の夜の吐息とけゆく月の静寂に
平成二十四年十月六日
16
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一条の光こぼるる月の夜に重ね詠へり淡きしらべを
平成二十四年十月六日
11
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立待ちの月はめぐりて更くる夜にわが待ち焦がるもの影はなし
平成二十四年十月二日
9
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いざよへる月影白く仄みゆるゆかしき方の面差し浮かべ
平成二十四年十月一日
10
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野分ゆく雲間にのぞく月眺め揺るがぬものの愛しさを知る
平成二十四年九月三十日
15
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西方の遥けし空の野分来よかを匂やかに連れてこよかし
平成二十四年九月三十日
5
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たゆたひて待ち渡る夜に漫ろはし玉梓に添ふ恋花ひとひら
平成二十四年九月二十六日
10
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ちよろづの葉に結びゐる白露をわがゆく道の標とやせむ
平成二十四年九月七日
10
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あやしくも薄衣まとひ闇に咲く滴るほどの白は誰がため
平成二十四年九月五日
9
烏瓜の花に問ふ
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野路ひとり鬼灯の朱にひかれつつ触るれば揺るる心にも似て
平成二十四年九月二日
8
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かほ花は色なき風のなかにゐて擁かれて伏す秋のふところ
平成二十四年九月二日
8
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あしもとを訪ふ白波の音にきくまだ見ぬ風とこれからの秋
平成二十四年九月二日
10
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壮大なもののやうにも朝露のやうにも見ゆる縁おもほゆ
平成二十四年九月二日
6
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涼もとめ窓辺に置きし文机にたづぬる月の花影いとし
平成二十四年九月一日
6
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