聴雨さん
のうた一覧
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いつぞやの聞き逃したる呟きに似て朧なる遠きいかづち
平成二十五年九月五日
5
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満場の拍手のやうにゆくりなく背戸の柿の葉打ち頻る雨
平成二十五年九月四日
5
いかづちも…
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星々の瞬きめいたつぶやきを月のいろにてつつんで懐く
平成二十五年九月三日
7
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墨染めの夜をわたれるとほり雨硯にとりて秋したためる
平成二十五年九月三日
5
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やうやくの月やま際に灯る頃遠き街の灯ふたつ三つ消ゆ
平成二十五年八月三十一日
10
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墨染めの夕べに沈むかなしみを掬ひて詠ふ小さき虫の音
平成二十五年八月二十七日
10
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残る雨ひと粒こぼしけさの陽に涼ほどきゆく白桔梗かな
平成二十五年八月二十四日
5
ひと花ずつ手を広げるように咲きゆ...
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つぶやきに月さがせども雨落ちて小さき秋の白露と化す
平成二十五年八月二十一日
3
よき雨音…
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夕映えに明星ひとつ灯るころ名残の雲はやがて消えゆく
平成二十五年八月二十日
5
ただ眺めゐて…
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瓶づめの青苺のジヤムのなか秋の気配を添へてし閉じむ
平成二十五年八月十八日
6
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もの憂げな窓に置きたる朝の日に靜かな秋の訪れをきく
平成二十五年八月十八日
15
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あらためて月を仰げば懐にいだきし熱のやがて溶けゆく
平成二十五年八月十八日
6
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深き霧まとふ暦となりにけりこよみにあらず我が人生の
平成二十五年八月十七日
5
今日の七十二候:蒙霧升降 (ふか...
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言一つけさ咲く花に掛け結ぶそを解きゆくやはらかき風
平成二十五年八月十一日
5
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あかねさす紫の蕊残りたる臥した窓よりみゆるアベリア
平成二十五年八月九日
6
きれいでした
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何もかも受容せむとし流れゆく雲に思ひを重ねて生きむ
平成二十五年八月八日
7
病の床
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つゆ草のあをひと色にほの白くけさ結びたる涙ひとつぶ
平成二十五年八月七日
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くち吟み青き夏草わけてゆくただまつすぐな亜麻色の道
平成二十五年八月三日
6
二胡で練習中の「蘇州夜曲」など
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人知れずやまぎはともす繊月のきぬ糸めいて白より白し
平成二十五年八月三日
7
こんな時間、誰も月などみてはいな...
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緑葉の篠つく雨に打たれしを見やりて思ふ悪しき言の端
平成二十五年八月三日
4
しばし反省…
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