芳立さん
のうた一覧
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幾十とせ経ても変はらずわが胸にみどりざわめく初夏のころ
令和元年五月八日
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代掻きを終へて田の面に南より風が薫ればさざなみの立つ
令和元年五月六日
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うたびとに九重の花たまはせし御心はいま国しろしめす
令和元年五月四日
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ファシストが群れ叫ぶなり九条をまもらぬ者は平和の敵と
令和元年五月三日
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風薫るころと思へば夏ちかき狭山の丘は青々とせり
令和元年五月二日
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浩き世や春の宮よりけふまして夏の繁りをしろしめすべし
令和元年五月一日
7
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畏くもおほせられけり吹上の緑おのおの名を持つと知れ
平成三十一年四月二十九日
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逢はぬ夜はさかづき涸れて逢ふほどに満たずなりゆく心なりけり
平成三十一年四月二十七日
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春の夜の浮かれ心は酔ひ明かし遅霜のおく朝のしづけさ
平成三十一年四月二十六日
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あらたなる旅にも行かむうつせみの体ひとつの動くあひだに
平成三十一年四月二十五日
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御仏は十のかたがた慈しむ涙とぬるき春雨のころ
平成三十一年四月二十四日
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逃げ出さうぜ雲ひとつない空もまた無駄な記号に埋め尽くされる
平成三十一年四月二十三日
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きたるべき折には折のいろどりの花咲かせむと土をいぢれり
平成三十一年四月二十二日
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常ならぬ花の夢より覚めにけりいのち満たせよ透きとほる雨
平成三十一年四月二十日
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年ごとに今とおぼえむその人は桜吹雪の夜にぞ逝きぬる
平成三十一年四月十八日
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いまぞ遇ふさきに生まれし親々はわがよぶ御名と成りてゐませり
平成三十一年四月十六日
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なきがらに背広掛くればわが叔父が七つの海をかけしすがたを
平成三十一年四月十四日
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御仏は励ましたまふわが望むことはひとつも叶へなどせで
平成三十一年四月十二日
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虫けらも朋と知るべし花のしたにわが身が骨とならむ折りには
平成三十一年四月十一日
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われひとり尊かりけりこのひとり育てたまふも己ならねば
平成三十一年四月八日
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