芳立さん
のうた一覧
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燃えながら暮るるひと日にひとしれず咲きて終はれる稲の花かな
平成二十四年八月三日
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たのめとて立ちそひをれば朝顔のあざはりもせぬ君がこころは
平成二十四年八月三日
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やどるべき雲もはらひぬ月かげは夏のかぎりに照れるころかな
平成二十四年八月二日
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本歌、清原深養父「夏の夜はまだ宵...
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きよげなるかぶりをとれば汗くさき四十九校けふそろふなり
平成二十四年七月三十日
6
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三秒で終はつてしまふ指先をすべらせるのが鎖骨だけなら
平成二十四年七月二十九日
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もえさかる夏のしるしは俺だけにみせられてゐる左の鎖骨
平成二十四年七月二十九日
4
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わが空のうしとら裂けばひとりみる花火となれや猛き稲妻
平成二十四年七月二十八日
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つまみ食ひしようものならやけどする小籠包の湯気のいざなひ
平成二十四年七月二十八日
10
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国民の定義とされたそこにゐるわづか一億分の七万
平成二十四年七月二十五日
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セーギノミカタの思い上がりも大概...
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もぢずりに夢もみだれてあしびきのやませにさめぬ恋のやみかな
平成二十四年七月二十二日
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夏の鳩山よりきたり青野田に烏ともども鳴きさわぐなり
平成二十四年七月二十一日
9
同じ政党の元首相が、現首相への抗...
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これやこの子らに帽子もかぶらせぬ真夏の代々木公園の芸
平成二十四年七月二十日
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蜜よりもあまい吐息で耳もとにささやいてくれ「悪いひと」つて
平成二十四年七月二十日
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ひとりきてわが世と思ふ初蝉のせかれすぎたる日々もかへらじ
平成二十四年七月十九日
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ビニールにカレーを詰めてくさまくらゆふ餉にかへるアユタヤの宿
平成二十四年七月十九日
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ことの葉のみどりも浅しあぢさゐの名ばかり鳴ける烏どもかな
平成二十四年七月十四日
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デモなんかより、もっといいやり方...
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うめぼしをひとつ食べては憎むべき巨悪をけふも探しもとめる
平成二十四年七月十一日
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うるほひの上目づかひに書いてある婚活中につき大奉仕
平成二十四年七月十一日
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ついてゐる野郎どもにはわかるまい魔物語をめくるときめき
平成二十四年七月十日
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小池一夫『魔物語 愛しのベティ』...
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石巻の風こそうたへなつくさの深きにいまも街はこたへず
平成二十四年七月十日
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