芳立さん
のうた一覧
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愚かなる身のまま生きし君はなほ死にてそのまま生くるなりけり
令和元年八月二十一日
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太陽に灼かれる街を舞ひながら不敵な君は水になりゆく
令和元年八月十七日
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世のなかはわりなき葛の伸びわたり繁ること葉をいかに刈るべき
令和元年八月十四日
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うつし世の終はりに似たり日の熱き極みにうたふ法師蝉かな
令和元年八月十二日
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簡単に狂ふものかよ汗ににじむ蝉の骸をかぞへつつ行く
令和元年八月十一日
3
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秋来ぬと風は吹かねど石ばしる滝川クリステルの流し目
令和元年八月八日
3
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薄衣の隔つるふたり狂はせてまだ灼きやまぬ日ざかりのころ
令和元年八月四日
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灼かれてぞおのが盛りをいまと知る日よりも明かきひまはりの花
令和元年七月二十九日
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日ざかりにながめし君をおぼゆればいまも変はらぬ青田なみ打つ
令和元年七月二十七日
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霧雨に袖も折られず暦には夏のさかりとけふはあれども
令和元年七月二十三日
7
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攻めがたき程に見やればああ君の浴衣すがたはすきだらけなり
令和元年七月十四日
7
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水無月のまだ燃えたたぬ紅はいかにたぎれる薄衣のした
令和元年七月七日
3
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しづく落ちる音にまみれて梅雨寒に震へるころは独りでゐたい
令和元年七月四日
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紫陽花もいまはふりゆく五月雨にまだかがやきを知らぬ夏服
令和元年六月二十六日
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夏至る世のことわりをあざ嗤ひ暴れ繁れる道の青草
令和元年六月二十二日
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末の世は道ぞ見ゆべき梅雨闇にとりどり明かるあぢさゐの花
令和元年六月二十日
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朝夕も分かぬに重き雲切れて梅雨のあひまを満たす白さよ
令和元年六月十七日
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聞きてなほ越え得ぬものは御仏をたのまむと立つ己なりけり
令和元年六月十二日
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その街のいのちなりけりとどまらぬディマンド・アンド・サプライの熱
令和元年六月十一日
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居るべきか立ちゆくべきか梅雨寒ののちに来む世はなにと知られず
令和元年六月十日
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