芳立さん
のうた一覧
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春立てば君が袂もかれし野をうるほす川と氷面とけやせむ
平成二十八年二月四日
7
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一握の砂のかはりに豆をくれ恋人たちの季節よ終はれ
平成二十八年二月三日
4
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身に霜の凍むるばかりに冬ごもり春はちかしと暦つげたり
平成二十八年二月三日
6
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雪ふるやふらずやと問ふひととゐて雲間に冴ゆる月ぞ音なき
平成二十八年一月三十一日
5
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灯火のいたらぬ黒き外の面にはひときは寒き風ぞ吹くなる
平成二十八年一月二十五日
6
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風と吹く言葉ばかりのひとならで春は来ざらむものにあらねば
平成二十八年一月二十四日
7
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挑みてしわが跡はありくさまくら旅を思ひて靴のひも結ふ
平成二十八年一月二十二日
5
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踊るしかない世のなかだ思ひ出すためかそれとも忘れるためか
平成二十八年一月二十日
4
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あしびきの山に善きわざ積む雪のとけて消えつつ光るころかな
平成二十八年一月十九日
7
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忘れをるわれを願ひに包みつつ語ることばはしら雪のふる
平成二十八年一月十八日
5
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窓を打つ夜半の雨音はたやみて君はめざめむ雪の白きに
平成二十八年一月十八日
8
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折々のいろに少女をつつみきし小さき駅は永久となりゆく
平成二十八年一月十六日
10
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執拗に結婚せよと繰り返す人の家庭のことは知りをり
平成二十八年一月十六日
2
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めぐりくる年はかぎりと心得てわれも死ぬべき身をぞ生きゆく
平成二十八年一月十一日
9
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武蔵野は空澄むほどに風冴えて秩父嶺の影ちかき朝かな
平成二十八年一月九日
8
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まつに積む雪を紛ふや便りにはまだしき梅ぞをちこちに咲く
平成二十八年一月九日
6
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みちならぬ恋路は暗したのむべきあかりも迷ふ鬼火なりけり
平成二十八年一月八日
7
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忌まはしき煙たつなりこまつるぎわれに北風吹きもこそすれ
平成二十八年一月六日
6
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ともならぬ心は道にありもせでなに袖ばかり墨染めにする
平成二十八年一月五日
5
浄土真宗においては、お坊さんがア...
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初春の空をうつせる水鏡まだき割りてぞ雁のゆきかふ
平成二十八年一月四日
8
詠んだあとで気づいたのですが、「...
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