芳立さん
のうた一覧
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あまりなく燃え尽くしたるわがいのち見よとかがやく蝉のなきがら
平成二十二年八月十一日
15
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とりがなく東の京ひとかれていま八月も半ばなるかな
平成二十二年八月十一日
10
そろそろ電車も道もすいてくる頃。
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真実の愛なんてこと考へる暇があつたら恋せよ乙女
平成二十二年八月十一日
11
たかが十数年やら20年やらの人生...
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木々の葉のうたの道にし果つる身の蝉を白藜のかげにうつせり
平成二十二年八月十一日
10
せめて人にも車にも踏まれない所に...
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われ死なばなほ風になり濁り世に吹かせられむはまつぴらご免
平成二十二年八月十日
12
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一フィートの線で動くな一インチ越えただけでも抱きしめてしまふから
平成二十二年八月十日
10
1フィート=30.48センチ。本...
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秋暑しにはかの雨のやはらぎにまたかへりふる蝉しぐれかな
平成二十二年八月十日
17
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不義を討つ旗を揚げて跋扈すりや天に代はれる糖蜜の味
平成二十二年八月十日
7
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真夜中に奇声をあげる馬鹿が増えお盆休みに入りゆくころ
平成二十二年八月十日
7
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「兵隊さん水をください」「水をくれ」「水、水、水」と変はりゆく声
平成二十二年八月九日
26
小学校5年の時、学級文庫にあった...
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ひとのなすまがひの神に灼かれにし終とぞすべき八月九日
平成二十二年八月九日
19
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はねず色のうつろひやすき夏の恋こがれはつかにあきの風ふく
平成二十二年八月九日
12
「はねず色の」【枕】「うつろひや...
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七年のすゑの七日をまつの木に這ひのぼりゆく蝉の幼虫
平成二十二年八月九日
15
日付では一昨日、初めて抜け殻では...
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もはや身が狂つてゐるか夜もふけて二十八度が涼しいなんて
平成二十二年八月九日
13
でも風が止まるとやはり暑い。
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蓮の露すみ染めの端にひかるともかの心根は羸劣のわれ
平成二十二年八月八日
9
光源氏様から頂いた「はかなびの」...
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風立ちぬ蝉のいのちに発つ空の散りゆくこころ濡れ染めにけり
平成二十二年八月八日
15
光源氏様から頂いた「風に添ひ」に...
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はかりなき光にわれもあづからば法蔵比丘は仏と成るべし
平成二十二年八月八日
9
“救う者”と“救われる者”を完全...
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秋たつと朝にかましく鳴くなれどまだ続きなくつくつく法師
平成二十二年八月八日
9
網戸にして寝ていたら今朝、軒先で...
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蓮葉女も墨の袂もひらづつみ葛飾にきく流通念仏
平成二十二年八月八日
10
昨日の法筵によせて。
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しづまらぬ思ひは研がれありあけの月のさされる藍のなかぞら
平成二十二年八月七日
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