芳立さん
のうた一覧
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この世にや咲くべきとさへしらぎくの花はお手間をなほもかけつつ
平成二十九年十一月二十八日
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誰が胸の風をかなしみ千々のいろ欅もみぢの袖はふるらむ
平成二十九年十一月二十六日
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木枯らしやひと群れごとに身を刺してひとよにやむを知らず駆けゆく
平成二十九年十一月十九日
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くれなゐのかぎりに落ちて吹かれゆく葉の音きけば冬きたるなり
平成二十九年十一月七日
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憂かりける郷もけやきのもみぢ葉は黄にくれなゐに染めあきぞせぬ
平成二十九年十一月五日
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七百とせ経ても変はらぬうつしよの闇のわが身よよき人と往く
平成二十九年十一月三日
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空あをし桜もみぢにひと筆をかさねて過ぐる葛飾の風
平成二十九年十一月二日
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時ならぬ野分ばかりの荒るる世に時雨をきくの花も咲きつつ
平成二十九年十月二十九日
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君ゆきし道をあゆみて浄土には願ひのままにわれも生まれむ
平成二十九年十月二日
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照り尽きぬ光ありけりうつしよの人の心の闇ふかくとも
平成二十九年九月二十三日
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変はりなくあふぎみるとも帰り来じ野分ゆきなば君ありし夏
平成二十九年九月十七日
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いく年も変はらぬ色の里ならでけふ都にはけふの風吹く
平成二十九年九月八日
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3日前久しぶりに都心へ出た時の感...
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黒髪は夕べの杜にまぎれゆき秋のしたくを急かす虫の音
平成二十九年九月四日
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いたづらに昔を思ふ夏ゆけば風にうらみの声まさるなり
平成二十九年九月二日
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十とせふる身にも初音と聞くぞよきみどりの髪に雪はふらねば
平成二十九年八月三十一日
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さわがしき朋の亡き世のしづかさに南無阿弥陀仏の声まさるなり
平成二十九年八月二十六日
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人ひとり君は成し遂ぐ秋の蝉やまぬみ寺に骨とかへりて
平成二十九年八月二十五日
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ゆく川のよどみに浮かぶ泡沫のかぎりに光る一人なりけり
平成二十九年八月二十日
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われやさき人やさきとは聞きながらおぼえざりけり君の逝くまで
平成二十九年八月十八日
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あなあやし野分ののちの雲居には二重の虹の橋かかる見ゆ
平成二十九年八月八日
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二重の虹というものを初めて見まし...
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