芳立さん
のうた一覧
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霧凍る老い木の枝もあづさゆみ春の思ひは芽吹きゆくかな
令和七年二月三日
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昏き世の森の大蛇も弥陀の名を称ふる人の護りなりけり
令和七年一月一日
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山の端の月ははるかに照らすなり真冬の谷間わたりゆく身を
令和六年十二月二十一日
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おのが身の闇ははるかにあけぼのの真の光さしてこそ知れ
令和六年十二月八日
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御霜月まためぐりきて愚かさの変はらぬままにしかと老いつつ
令和六年十一月二十八日
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をぐるまの煩ひばかりふゆ衣かさねてぞなほ世にめぐりゆく
令和六年十一月七日
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夏すぎて残る暑さにあきたるもさりと西より喚びたまふころ
令和六年九月二十二日
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秋暑し夕べの息もたえだえにはつかに虫の声ぞきこゆる
令和六年八月七日
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まだ見ぬを見むと生くべしみじか夜にねむるも惜しき夏は至れり
令和六年六月二十一日
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四とせ経て街ゆく人の影あればいざやことしは夏も来ぬめり
令和六年五月五日
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焼け跡のバラック街の桜こそ忘れはせねと嫗かたれり
令和六年四月十三日
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ちはやぶる神も大臣も村人も歩まれはせぬわが生くる道
令和六年四月八日
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七つめの花びらなくてつみ雪はけふ春分けの日にぞ解くべき
令和六年三月二十日
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人里におのれを成せる椿かな蕾も咲くもそして落つるも
令和六年二月十五日
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ふゆごもり春とは見えぬ雲かげもわれもその名に色めきぞせむ
令和六年二月四日
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西空へたつと飛ばれぬわが旅は居ながら翔るみなの大船
令和六年一月一日
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そしてまた上りゆくべくいくたびも闇にたどらむ深き谷すぢ
令和五年十二月二十二日
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夜の果てに定まりませりうつし世はうつろへばこそ光ありけれ
令和五年十二月八日
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この冬も落ち葉ののちの蒼空よわが道いかに終ふべきときく
令和五年十一月二十八日
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さてもまた冬を越えなむうつし世にめぐりてたれも常ならなくに
令和五年十一月八日
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