芳立さん
のうた一覧
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せめて花ひとつもあれよ春を売りもみぢと散つた童女の墓に
平成二十四年十月十三日
5
立原道造「村ぐらし」によせて。
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もみぢ葉に宣戦するか黒髪の少女は口を引き締めてゐる
平成二十四年十月十二日
4
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まだ幕は下りてはゐないわが舌をぬらす女神の去つたテアトロ
平成二十四年十月十一日
2
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おぼえては憎むにあかぬ父摂りし滋養剤けふわれも買ひきつ
平成二十四年十月九日
7
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暮れてなほなごりにあかきサルビアの野にな響みそ時告ぐる鐘
平成二十四年十月八日
6
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けふ燃えるサルビアの野のほそ道で君を喪ふ日が来るだらう
平成二十四年十月七日
13
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神かけて誓つてみても事務的に訂正印を押せる世のなか
平成二十四年十月六日
8
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女房と来た茅ヶ崎のローライズガールをチャンスロスにふくめる
平成二十四年十月五日
3
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姓名ヲ名乗レとわれに片言で訊く老人のしわの優しさ
平成二十四年十月二日
2
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まつばかり影ふかみゆくわが庭にかひなく照るや十六夜の月
平成二十四年十月一日
15
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つかの間に霧も晴れては見ゆべきを空のいづこに恥ぢらふや月
平成二十四年九月三十日
8
遅れながら恵様に便乗。
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あめ地をなにくらすらむ憂きよにも秋のかぎりの月はわたるに
平成二十四年九月三十日
11
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話など聞くまでもない昨日までの君を今夜は殺せるはずだ
平成二十四年九月二十九日
9
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あきぎりのたつ田の姫の柔肌にあやくれなゐの亀甲しばり
平成二十四年九月二十八日
4
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荒れ果つる永田をみればかすかなる三十日のかげに消えし月かも
平成二十四年九月二十六日
5
本歌、安倍仲麿「天の原ふりさけみ...
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どれくらゐ悩んだだらうアトラスを大西洋と訳した馬鹿は
平成二十四年九月二十六日
2
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いかにたれひとりに物を思はせむ昼夜知らずこほろぎの鳴く
平成二十四年九月二十五日
11
ツイッターより改詠。
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あさぎぬのきそに咲きにし山吹のおぼえてあまる海ぞまばゆき
平成二十四年九月二十四日
10
「麻衣の」は「木曽」の枕詞らしい...
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しろたへの袖にふく風あき分けてけふは夜長の雨もふるかな
平成二十四年九月二十三日
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秋分けて風ふく夕はすず虫のたれを夢路にまねき鳴くらむ
平成二十四年九月二十二日
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