芳立さん
のうた一覧
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名にかなふ春をまつ日にゆくりなく雪のしらせを都よりきく
平成二十六年三月七日
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告げよこす春をまだ見でそのきはに心足りてや梅のこぼるる
平成二十六年三月五日
6
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咲き初めの色を思へばさくらさくらこころなきをも集はするかな
平成二十六年三月四日
13
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東風をなみ寄りては引けるあづさゆみ春と知りつつひもとけぬかな
平成二十六年三月一日
7
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うたかたの夢よりもなほはかなきは電の世のこがねなりけり
平成二十六年二月二十八日
7
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吹きよする風はたのまじあすか川かすむ色こそたよりとは見め
平成二十六年二月二十六日
6
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佐保姫の息吹を待てる枯れ草の色やはらかし二月の終はり
平成二十六年二月二十五日
7
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水漬くかばね瓦礫に立ちし若人の黄金となりてけふかへり来る
平成二十六年二月二十五日
11
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風やまぬ川べりゆけばひと日ごとあたたまりゆく波のいろかな
平成二十六年二月二十四日
9
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さそはれて流れしゆかば春の夜の風はやみなむ花よ枝にあれ
平成二十六年二月二十三日
8
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水銀の灯だけが冴える鉄橋を少女がひとり裸足であるく
平成二十六年二月二十二日
3
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報いなきつひの氷面には舞ふ君の花びらひとつ欠けもせぬかな
平成二十六年二月二十一日
5
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メダルなど取らずともよしはなぐはし桜をつひの氷面に咲かせよ
平成二十六年二月二十日
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そちに舞ふ乙女をほかとくらべねど咲かで散れるを花とかはいふ
平成二十六年二月二十日
7
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帆の風は冴えもわたりてゆく月の舟に明かれる雲の波跡
平成二十六年二月二十日
6
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一行もときめかせない罰としてブックオフには売らずに棄てる
平成二十六年二月十九日
9
『うたつかい』第17号(1月号)
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終電は間に合ふだらう十年がたつた今でもただの友だち
平成二十六年二月十八日
8
『うたつかい』第17号(1月号)
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あどけないころのよげんの書のままに世界を破滅させるともだち
平成二十六年二月十八日
3
『うたつかい』第17号(1月号)
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友だちは五人だけだと言ひきれる堀北真希のまなざしの勝ち
平成二十六年二月十八日
5
『うたつかい』第17号(1月号)
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友だちの数を訊いたら携帯のアドレス帳を見せてくる奴
平成二十六年二月十八日
3
『うたつかい』第17号(1月号)
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