芳立さん
のうた一覧
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うつろひの風に変はらぬ菜の花のひと色満つる野にぞひとなき
平成三十年四月十日
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天地に代はりなきこそこれに樹て憂へあらずと花の咲くとき
平成三十年四月八日
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つばめらは風のひかりを切り裂きて遠き南の海をもたらす
平成三十年四月五日
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ひとたびの春はかへらずさくら花汝はむかしの色に咲くとも
平成三十年三月二十六日
6
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くれなゐの現し心も咲き初めの色ひと枝に乱れこそすれ
平成三十年三月二十四日
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ふゆごもり春に別れしひとの頬の涙ほどにぞ雨のぬくもる
平成三十年三月二十三日
4
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冴えかへる里をはなれて江戸川の岸を染めたる菜のはなの春
平成三十年三月二十二日
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ぬばたまの夢は迷ひとおぼえつつ現も見えぬ雨の春分け
平成三十年三月二十一日
6
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家々を浪さらひゆくうつし世にたふれぬ松のすがたをぞ問ふ
平成三十年三月十一日
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虫の身に春の知られぬ世はあらじ人の思ひをわれ忘るとも
平成三十年三月六日
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本歌、大伴旅人「この世にし楽しく...
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はつ春やこぞの枯れ木もこもる身のおくより息吹く思ひこそあれ
平成三十年二月十九日
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葉ずれする風は去るとも花落ちて絶えぬみのりに遇ひまつるかな
平成三十年二月十五日
6
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わが軒の雪解の音にとほつひと松葉の青の思ひこそすれ
平成三十年二月四日
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雪あかり眠ることさへゆるされず世界すべてが死に絶えてゆく
平成三十年一月二十七日
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息白きゆゑは知らねど代々の祖歩みし様にわれもありけり
平成三十年一月十三日
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君をこそみめだに甘きあはれさにいかにか食まむ唐梅のはな
平成三十年一月八日
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いろいろに塗りゆく夢の野の果ては鳥の消えにし白き富士の嶺
平成三十年一月二日
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六つばかり歩みて迷ふたまのをの長きひとよも明くるなりけり
平成二十九年十二月八日
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陸奥の海にふりてし高麗剣わがことにこそあれと記せよ
平成二十九年十一月二十九日
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この世にや咲くべきとさへしらぎくの花はお手間をなほもかけつつ
平成二十九年十一月二十八日
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