芳立さん
のうた一覧
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迷ひをるわれを物見のまなざしか霜夜に閉ぢぬ星のしづけさ
平成三十年十二月二十六日
4
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先祖の世よりつたふる鯨とり海の幸こそよろこばしけれ
平成三十年十二月二十日
2
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さりてなほ許されやせむ父のやうに母のやうには生きられぬわれ
平成三十年十二月十七日
2
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ありし日の青ならずともわがまへにかたち残せよひとの言の葉
平成三十年十二月十四日
5
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知らぬ間の時雨のあとの静けさにわれを置き去り街は冷えゆく
平成三十年十二月十三日
4
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ぬくもりの閨ひとつありみぞれふる夜に死びとの街をくぐれば
平成三十年十二月十二日
2
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恋人もイルミも消えてぬばたまの夜半の底には霜の音きく
平成三十年十二月十日
1
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滅びせぬかがり火はありうつろひの世にともりきて世にぞ継ぎゆく
平成三十年十二月八日
3
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いかならむ身とこそ知らね火を焚きてけふの宿にはけふをいとなむ
平成三十年十二月六日
3
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小春日やけやき落ち葉の散りくるも幸ひと知るわれは樹ちをり
平成三十年十二月四日
3
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おだやかに眠り落つるか霜枯れの葦はありにし色もおぼえず
平成三十年十二月二日
4
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たはぶれし汝も祠も影絶えて今もありけりその径のあと
平成三十年十二月一日
2
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残さるる温もりかなし老ゆらくの語らひに似る冬の夕日は
平成三十年十一月三十日
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世の旅を思ひのままにきたりせばわが愚かさはおぼえざらまし
平成三十年十一月二十八日
2
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図らずもいづれ出づべき闇なれば道に迷ふはたのしかりけり
平成三十年十一月二十七日
4
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おごりける花もみどりも枯れ果てて冬の夜ふけは星が鳴るなり
平成三十年十一月二十六日
2
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いのちとは熱さなりけり冬の夜にしばられてこそ身のうちに焚け
平成三十年十一月二十五日
5
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みちのくに雪がふるなりわが郷の風はいよいよ乾き澄むころ
平成三十年十一月二十二日
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越えられぬ背なりけりちちのみの父を憎みて過ぐしきたれど
平成三十年十一月二十一日
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いにしへも今も歩めり母と子は銀杏落ち葉の黄金の道を
平成三十年十一月十五日
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