杏子さん
のうた一覧
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眠るような 顔で 並ぶ人形の石榴のような くちびる 光る
平成二十二年三月三日
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親という名前のもとに隠される躾と称する 虐待のあと
平成二十二年三月七日
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つらいですね・・ 幼子は非力な...
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米びつと魚焼き器に入ってる前は小石で 今はミニカー
平成二十二年三月十三日
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でも 可愛い☆
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春の午後 のんびり走る消防車手を振る孫に 笑いて 応える
平成二十二年三月十五日
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初めは 助手席のおじさんだけだっ...
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生ハムで巻いたり サラダ 卸したりレシピ調べる 煮られぬ大根
平成二十二年三月十五日
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煮込んでも 柔らかくならない性質...
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灰色に 淀みし 雲は 薄暗き雨をもたらす 痩せこけた朝
平成二十二年三月十六日
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読み出せば 小説世界へ ワープして帰るのイヤだと 心 隠れる
平成二十二年三月十八日
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小説読む時間があれば・・・幸せ
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我が父の 姿を越える 酒飲みの醜態 いまだ 見た事なくて
平成二十二年三月十八日
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父親酒での武勇伝は 有り余るほど...
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売れぬとて 卑屈にならず 売れるとて傲慢にならず 中庸の道
平成二十二年三月二十日
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脆弱な枝に ふんわり 梅の花手を延べ 春呼ぶ 精一杯に
平成二十二年三月二十三日
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彼の人は ひょうたん島へ 隠れ逝く小説 戯曲に 息吹 忍びて
平成二十二年四月十二日
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合掌
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雨降りて 今日は 晴れたる 草だけが赤児のように 笑いて 這い出す
平成二十二年四月十三日
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喉笛の声 震わせて 田を走る夜を切り裂き 窓叩く 風
平成二十二年四月十四日
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疲れるも 生きてる証拠と 占えば今日は最良 魚座の人は
平成二十二年四月二十八日
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整然と 植えられし 苗 針のごと心細げに つま先立ちぬ
平成二十二年五月五日
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一秒の 先は闇だと 今さらに思いがけない 訃報に狼狽う
平成二十二年五月二十四日
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獅子舞をかぶる人に なりたいと問われて答う 三才の夢
平成二十二年六月十八日
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神楽舞が何故か大好きな孫。 ...
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一筆に刷いたる雲は 置きざりに孤独なるかや 夕暮れ空に
平成二十二年六月二十四日
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待ち恋がる秋を隠して照りつける気力流れて為すすべもなく
平成二十二年八月三十日
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年老いて生きるつらさを呟きぬ諭す我を 凝視する母
平成二十三年一月五日
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数え年90歳になる実家の母です
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