恣翁さん
のうた一覧
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左腕を上げて 時計に目を遣れば 十時を少し回りたりけり
平成二十七年十一月十三日
11
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黄葉を残らず落とし 患へる吾を嬲るがに 野分き吹きたり
平成二十七年十一月十一日
20
数日の秋風 病夫を欺き 尽く黄...
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人気なき厨の 黒き梁を 射す白き日に 安らひ喫茶す
平成二十七年十一月十日
15
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生れし児の蛇ならませば 取り澄ます孕み女や 如何にならまし
平成二十七年十一月九日
12
蛇の群れを生ませたならば ・・・...
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降り初めし雨に慌てて 駈け込みし客の上着に 雨滴光れり
平成二十七年十一月八日
19
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ひらひらと蝶の舞ふがに オーダーを ウェイトレスの取りに来るかな
平成二十七年十一月七日
20
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寒山寺 遊山の約の果たされで 半夜の鐘を独り聴くかな
平成二十七年十一月五日
19
楓葉蕭条として 水駅空し 離居...
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先客は 右手の爪先 カウンターを軽く叩きて 「お酒、お代はり。」
平成二十七年十一月四日
15
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児の父の袖を離さで 唖女 赤ん坊こそ 口ゆ産むなれ
平成二十七年十一月三日
11
唖の女が 口から赤ん坊生んだゲナ...
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寝室の窓ゆ見下ろす 枯れ残る秋桜の色 目に沁むるかな
平成二十七年十一月三日
20
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船泊てる楓橋に届く鐘の音に 家を思ひて頭起こせり
平成二十七年十一月二日
16
烏啼く霜月 夜寥々 首を回らせ...
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陽を求め 薄汚れたる硝子戸を 這ひ回る蝿 眺めたるかな
平成二十七年十一月一日
17
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無造作に積まれし土管 人間を一呑みにすがに 口開けてあり
平成二十七年十月三十一日
19
涯しなく並ぶ土管が 人間の死骸を...
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吹く風に斬られ 芥に塗れたる陽に身を焼かれ 地をや這ひずる
平成二十七年十月三十日
17
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情熱の消ぬがに冷めて 薄赤き夕照 暫し残りたるかも
平成二十七年十月二十九日
12
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貨物車は 白日の下 我が罪を載せて 犇めき過ぎりたるかな
平成二十七年十月二十九日
18
わが罪の思ひ出に似た 貨物車が犇...
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舟繋ける湖の面は 練りつがに澄み 望月を映したるかな
平成二十七年十月二十八日
16
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グラビアの女の眼玉 ペンで突けば 赤きインクぞ 溢れ垂れつる
平成二十七年十月二十八日
12
ある女の写真の眼玉にペン先の 赤...
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秋風は 渓流の音を抑ふがに 落ち葉を含み 吹き下ろしけり
平成二十七年十月二十六日
20
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曲江に 炊煙細くたなびきて 枯れし荷葉の 泥の上に折る
平成二十七年十月二十五日
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斜煙縷々として 鷺鷥棲み 藕葉...
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