恣翁さんのうた一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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- 樺色の栗の実見せて 弾けたる梂を拾ひて 持ち帰りてき 平成二十七年十月二十日 20 もっと見る
- 秋風の 三角江に立ちしより 鱗雲高く 日に日に流る 平成二十七年十月二十日 18 もっと見る
- いつまでも 日の目も見せで横たはる 心の涯の我が地平線 平成二十七年十月十八日 18 日も出でず 月も入らざる地平線が... もっと見る
- 無花果の白き乳出さむと ちぎるがに 君の豊かな胸乳揉みたり 平成二十七年十月十七日 12 もっと見る
- 夢見たる薔薇のごとくに 君を待つ黍畑の上に 赤き月浮く 平成二十七年十月十七日 17 もっと見る
- 生死への渇望に 身を引き裂かれ 相互の脚の落ち葉踏みゆく 平成二十七年十月十四日 18 死に度い心と死なれぬ心と 互ひち... もっと見る
- 冷やかな秋の流るる瀬の上に 天狭くして石蕗咲けり 平成二十七年十月十三日 20 もっと見る
- 我が恋は墜ちて 枯葉の底深く埋もれぬるかな 隕石のごと 平成二十七年十月十二日 20 もっと見る
- 迷ひ入る暗き小路に 呻吟ひつつ 獣の俺が項垂れてをり 平成二十七年十月十一日 13 うなだれて 小暗き町へ迷ひ入り ... もっと見る
- 厭ふべき人生を閉ぢ 眠らむとするを 精励 如何でか破らむ 平成二十七年十月十一日 18 もっと見る
- 屍の 夕陽見るがに薄目開け 波打ち際に干涸びてあり 平成二十七年十月九日 12 波際の猫の死骸が 乾燥して薄目を... もっと見る
- 虐ぐる 「時」の重荷の奴婢たるを 拒否せましかば 君酔ひつべし 平成二十七年十月八日 12 もっと見る
- 石畳 佇てば 御苑と呼ばるるも 花愛でむとも 草だになきを 平成二十七年十月七日 17 狐塚 かん蹊 路隅に満つるも ... もっと見る
- 海の底の魚つつきたる胎内に 児や生くるまま 動きたるらむ 平成二十七年十月七日 18 水の底で 胎児は生きて動いてゐる... もっと見る
- 梨齧り 残りし芯を 魚の餌に捨つれば 齲歯の痛み止むなり 平成二十七年十月六日 18 梨に限らず、食べ残したものを魚... もっと見る
- 竿伸ぶる吾娘が頬にぞ ほつれ毛の 風に吹かれて懸かれるを見る 平成二十七年十月四日 22 もっと見る
- 舟揺れて 立つ浪音に 蘆の根の小蟹驚き 穴逃げ込みつ 平成二十七年十月三日 15 知人が舟を出してくれるというの... もっと見る
- 日射しのみ吸ひ込み 腹し膨らませ 行き倒れたる飢餓の子供ら 平成二十七年十月二日 14 日の光 腹の底まで吸ひ込んで 骨... もっと見る
- 州橋を貫く路に 解放の還るを のべつ忍び待ちけむ 平成二十七年十月一日 11 州橋の南北 是れ天街 父老 年... もっと見る
- 浸水に 裳裾を捲り行く女の 露なるかな 白き太腿 平成二十七年九月三十日 14 先頃の大雨の報道写真をインター... もっと見る
