恣翁さん
のうた一覧
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黄葉にしがみ付きては やかましく鳴く病蝉に 秋来ぬと知る
平成二十七年九月三日
14
・・・・・ 一燈 明滅 秋牀を...
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切れ長な一重瞼の眦を吊り上げ 髪を引き詰めし女
平成二十七年九月二日
11
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岩山の猿の群れは 掌に盛りたる玉を貪り食らふ
平成二十七年九月一日
11
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獄窓の外には 黒き真夜中の空 垂直に聳え立つめり
平成二十七年八月三十一日
12
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再会の近き思へば落ち着かで 寝惚くるごとし 夢ならなくに
平成二十七年八月三十日
17
去ること遠くして 相忘るとも ...
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果てしなく 放物線を描きつつ 時空のうちを 意識落ちゆく
平成二十七年八月二十九日
19
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白鷺の眠るがに立つ秋の江 波立たざれば 碧天浸せり
平成二十七年八月二十八日
21
蒼茫たる沙觜 鷺鶿眠る 片水 ...
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小葵のごとく 傷痕汚しけり 肌を蛇の這ひ回るがに
平成二十七年八月二十七日
13
久し振りに、老人の妄想短歌(其...
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淀みたる秋の池には 浮草の満ちて 御幸の迹 尋ね得じ
平成二十七年八月二十六日
20
鞭梢乱れ払ひ 暗に情を傷む 蹤...
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胎内に宿れる十月に 原始からの進化の夢を 胎児見るらむ
平成二十七年八月二十五日
23
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羌笛に混じりて 夜の水面にぞ 菱摘む女らの唄泛かびける
平成二十七年八月二十四日
17
・・・・・ 重湖疊巘 清嘉なり...
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日落つれば 涼しき風ぞ 吹き初むる 天の川瀬になき我が家にも
平成二十七年八月二十三日
21
大先輩の某歌人さんから、歌が送...
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漆喰の割れ目ゆ生ゆる浜菅の 揺れて風見の鶏ぞ回れる
平成二十七年八月二十二日
15
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君山に向かふに上る岳陽楼 霖に暫し首途や延ばさむ
平成二十七年八月二十一日
10
荒に投ぜられて 万死 鬢毛班なる...
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雨催ひ 雲去りがたく 見え隠れしつつ 無数の帆寄せ来たり
平成二十七年八月二十日
14
江北の秋陰 一半開き 暁雲 雨...
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庭の樹を吹く西風に 興遣りし日々憶ふとも 秋忍び寄る
平成二十七年八月十九日
15
琪樹の西風 枕簟の秋 楚雲湘水...
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真っ黒な肩怒らせし機関車の 貨車率ゐたり 虜囚のごとく
平成二十七年八月十八日
19
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病葉と泥に汚れし登山靴で ボードウォークをコツコツ蹴けり
平成二十七年八月十七日
14
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蓮のみ 馴染みの主を慰めむと 毎年一度花開くらし
平成二十七年八月十六日
18
梁間の巣燕 幾曽か来る 竈下の...
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しゃがむ吾と 見守る父の目交ひの砂浜 辷る猛禽の影
平成二十七年八月十六日
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お盆にちなんで、幼き日の海水浴...
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