恣翁さん
のうた一覧
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棺開け 外気に触るや 色を変へ 雪の肌は 灰と砕けぬ
平成二十八年十二月十二日
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インターネットで見つけた「楼蘭...
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黄昏に佇み 古道を眺むれば 雪を塗せる人 またひとり
平成二十八年十二月十日
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テレビのニュースの画像から、雪...
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足下に 青き潮の ヒタヒタと 呟けりがに満ち来たるかな
平成二十八年十二月九日
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刈りばねに 車軸の軋み 客跳ねて 轍の石の悲鳴聴きたり
平成二十八年十二月六日
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沙礫 途に当たりて太だ平らかなら...
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逃がれえぬ死を受け容れて 現在をのみ 押し只管に 生き切りつべし
平成二十八年十二月五日
26
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巧妙に 手で 印結ぶ弥勒仏 「俺の話を聴け」と迫れり
平成二十八年十二月四日
15
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忙しく 農事に勤しむ若き嫁 化粧せずとも 可憐に美し
平成二十八年十二月三日
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丁男 犢を草間に放ちて 嬉れしめ...
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一陣の風に 豆幹 音立てて 野中の径を転がり去りぬ
平成二十八年十二月三日
24
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夜回りの拍子木の音に 驚きて 淡く覚めぬる 獄中の夢
平成二十八年十二月一日
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夜拆 驚呼して 夢亦た便く 昼...
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水晶の 火を灯すがに輝ける 南天の実に 翡翠の影
平成二十八年十一月二十九日
15
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仄白き夜霧 撒くがに流るれど 轍一条 薄赤く見ゆ
平成二十八年十一月二十八日
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暫し 君 民の草葉ゆ覗かなむ 都翳りて 目曇らすれば
平成二十八年十一月二十七日
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楼閣参差として 未だ燈を上さず ...
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眼の下の 霧の海貫く山巓ぞ 大つ洋なる群島のごとき
平成二十八年十一月二十七日
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這ひたるは 沙上の蟹か 桑の葉の蚕か 雨の雪になりぬらし
平成二十八年十一月二十四日
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竹間の凍雨 密なること麻の如し ...
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夢むがに 淡く掠れて 仄白き丹の大鳥居 慕はしきかな
平成二十八年十一月二十四日
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庭に生ふる樹々を破れる月影の 頭上に落ちて 肌寒きかな
平成二十八年十一月二十三日
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月色 林巒を破り 貧家 一灘を...
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集めたる楓の落ち葉 焚き残り さらさらと 灰しめやかならし
平成二十八年十一月二十三日
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喚く子を モンスケ婆の来つべしと 窘むらめや 風騒ぐとも
平成二十八年十一月二十二日
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法堂に続く 障子の回廊を 澄みし共鳴 響き渡るなり
平成二十八年十一月二十一日
18
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薄日射す障子に 屈め 菊活くる影を映せる 水仙の君
平成二十八年十一月二十日
24
水仙 秋菊 幽姿を並ぶ 挿して...
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