恣翁さん
のうた一覧
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淡雪の鱈に積む市 霙立ち 絣合羽の凍みにけるかも
平成二十九年十二月十日
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軒先に 吐き出しつがに月残り 這へる朝靄 擬宝珠呑むめり
平成二十九年十二月七日
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初冬の 陽の当たりたる壁の上に 残りし蠅の 眼に留まりけり
平成二十九年十二月三日
20
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鉄瓶を 虫の鳴くがに響かせて 恋女房の 燗つくるかな
平成二十九年十一月二十七日
21
某歌人さんから戴いた歌にお返し...
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空高く昇れる月は 青白き烟に 森を包みたりけり
平成二十九年十一月二十五日
25
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咽を刺す夜気に 鋭く光りたる 二日ばかりの 幽かなる月
平成二十九年十一月二十一日
22
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緑青ゆ古びし色の湖や 心臓をすら 凍えさせなむ
平成二十九年十一月十九日
21
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黄昏の氷の底に 盲ひたる魚の 哀しく 流離へるかも
平成二十九年十一月十八日
18
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街燈の陰に隠りて 初冬の時雨に 覚えず 嗚咽洩らしぬ
平成二十九年十一月十二日
20
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精巧な仮面なれこそ 一抹の薄気味悪さ 付き纏ふらめ
平成二十九年十一月十一日
22
舞踏会の仮面をモチーフに詠みま...
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稲刈りの手を止め 腰を伸ばしたる 頬冠りの女 行人眺む
平成二十九年十一月十日
21
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薄荒びしブリキに似たり 其の色は 白亜の崖ゆ 海峡望むに
平成二十九年十一月七日
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フランスに行った時に見たドーバ...
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何処にか帰る 扁舟 棹をさす先は江南 黄葉の中
平成二十九年十一月六日
20
野水 参差として 落漲の痕 疎...
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一団の 忽ち分かれ 球に集ひ 水銀のごとく転び進めり
平成二十九年十一月五日
15
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傾ける陽に 一面の 真白なる炎と化しける 芒の花はや
平成二十九年十一月四日
17
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数多なる椋鳥の声 降る雨の 脈動すなり 涌きつ弱みつ
平成二十九年十一月三日
17
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湿りたる落ち葉の醸す 白樺の林の匂ひに しみじみ浸りぬ
平成二十九年十月二十八日
22
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鐘楼の礎に 紅き濡れ色の楓 時雨れて 吹き寄せられけり
平成二十九年十月二十七日
20
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生れしまま 毛布を被り 火酒唇に探り合ひけり 熾火眺めつ
平成二十九年十月二十二日
15
短歌を送って下さった某歌人さん...
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時雨聞き 旅居の杯を重ねつつ 酢牡蠣に 箸を休めけるかな
平成二十九年十月十九日
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