恣翁さん
のうた一覧
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秋雨の凍みし音 耳に付きたるに いつか か細き蟋蟀の声
平成二十九年九月十二日
22
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心を三度も 押し盗む人の 徒けたる 恋ひ狂ふなる胸こそ叱れ
平成二十九年九月十一日
16
相模、心を三度も 強ちに盗み給...
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唐黍の畑を渡り 秋風は 独りぼっちの入り日吹きけり
平成二十九年九月十日
22
単身赴任していた頃を思い出し、...
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青空を 咽喉一杯に呑みながら 銀の鷹 風に煽らる
平成二十九年九月十日
19
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痣だらけ 意地の歯軋り絶え絶えに 吾にもあらで 世々たじろがむ
平成二十九年九月九日
16
権中納言定頼、夫なる大江公資の...
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君がため 晴れて靡かな 若の住む衣川館 行き屠りつべし
平成二十九年九月七日
17
タイムスリップし給ひし光孝天皇...
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白墨の粉のごと いま霧らふとも やがて滴と凝りぬべらなり
平成二十九年九月六日
14
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秋の日の旧街道に 気まぐれな風吹き抜けて 雨を呼ぶべし
平成二十九年九月五日
13
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夕陽の 入り組む湾に紅を吐きて 文月に秋風ぞ吹く
平成二十九年九月四日
14
写真で見たストックホルムの秋を...
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道退くに 忍び音漏らすも 彼ゆゑに 妄りにし 目の皺にならなくに
平成二十九年九月三日
14
孫娘 源貞子から宇多上皇を奪い...
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秋天に 薄く刷く雲 霜を編む 白き孔雀の羽根に似るかも
平成二十九年九月三日
15
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今や直に 燃え立ちなむと 桜狩り 訪るるなく謂ひし吉野かな
平成二十九年九月一日
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左京大夫道雅、「今や燃え立ちな...
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実の入らぬ稲田に立ちて ぼんやりと 山背過ぐせり 幽霊のごと
平成二十九年八月三十日
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夜を込むれば 手取りの空値は掛かるとも 世に 相席の狭きは許さじ
平成二十九年八月二十九日
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清少納言、出合ひ茶屋を手配なさ...
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大空に 透き徹る秋の粉噴かせ 長かりし夏の休み尽きけり
平成二十九年八月二十八日
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剰へ 炊ぐものかよ 肘突きて 寡住まひに品無きを留む
平成二十九年八月二十六日
15
僧正遍照、寡住まひに 見る人無...
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去にし日に 泣きたる稚児の青侍 今日し 近衛の名に負へるかな
平成二十九年八月二十二日
16
伊勢大輔、去にし日 乳母なりし...
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色里の恋は 水面に書きし文字 婀娜なる秋波に 移らふ見れば
平成二十九年八月二十二日
17
歌を送って下さった某歌人さんに...
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「あぁ嫌、もう」 幾夜の恋も憂くありて 未だ触れもみぬ肌に 歯し立てな
平成二十九年八月二十二日
16
幾夜も通ひたる男の煮え切らざる...
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置き去りのリュックは 今しも 横這ひに 蠢かむずる蟹に似るかも
平成二十九年八月二十一日
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歌を送って下さった某歌人さんに...
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