恣翁さん
のうた一覧
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仰向いて 樽の油を 揺らすよな 舷叩く 波の音聞く
平成二十三年五月十三日
19
少年の頃、クチンスカヤというロ...
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清澄な 水酌み坐して 君がため 悠然と濃き 緑茶を点てむ
平成二十三年五月十二日
23
坐して酌む 泠々の水 看て煎る...
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春の日の 鳴く鳥も無き 椽に座し 飽かず眺むる 幽かなる山
平成二十三年五月十一日
23
澗水 声無く 竹を繞って流れ ...
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時計さへ 微睡むやうな 春の午後 曳かれし船の 波止に繋がる
平成二十三年五月十一日
22
定例歌会第3回「時計」に投稿し...
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凱風に 亡母の苦労を 偲びたり 我生前に 安んずる莫し
平成二十三年五月九日
22
母の日の感慨を詠みました。 ...
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やはらかく 湯気を照らせる 射し込む陽 朝風呂の湯の 匂ひ満ちたり
平成二十三年五月九日
23
帰省しない休日は、早朝に二時間...
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蜘蛛の巣の 支柱となりし 疎らなる 籬に花の 落ち尽くしたり
平成二十三年五月七日
22
柳子祠前 春已に残し 新晴 こ...
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黒髪に 躑躅の一枝 挿さませば 緋の簪の 燃え上がらまし
平成二十三年五月六日
22
火のごとき山榴 小山をおおう ...
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幸いは 喰うだけ喰って 豚のごと 鼾を掻いて 熟寝すること?
平成二十三年五月五日
14
心療内科の予約が連休明けによう...
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残りたる 卓布の上の 玻璃の酒 半透明な 影を震はす
平成二十三年五月四日
23
知人のご子息の結婚披露宴に出席...
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人間て すごいと思ふ あんな目に 遭っても耐へて 立ち上がるから
平成二十三年五月四日
22
金子みすずを少し意識して詠みま...
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何処より 来たる薫風 庭を吹き 樹陰を好む 鳥飛び立たず
平成二十三年五月三日
22
薫風 何処より来たる 我が庭前...
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合格の 二度目の礼に 詣でつる 毘沙門の森 雨に烟れり
平成二十三年五月二日
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昨年入学した高校を辞めた娘が今...
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疏水より 山科盆地を 眺むれど 黄砂や街を 白く隠せる
平成二十三年五月二日
17
午前中に散歩に行って来ましたが...
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公園を 吹き渡りたる そよ風に 若葉揺らせる プラタナスの樹
平成二十三年五月二日
25
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差し向かひ 微醺を帯びて 頬染めし 古女房の 妙に婀娜めく
平成二十三年四月三十日
22
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神聖な 淡き光の その中に 群れて聳ゆる 針葉樹かな
平成二十三年四月二十九日
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ドライブの途中に立ち寄りました...
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幼児の 足下洗ふ 細波に 笑み声洩るる 親子連れかな
平成二十三年四月二十九日
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転び泣く 児は足下へ 複た下りし 鳩に目遣らず 啜り続けつ
平成二十三年四月二十六日
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幼子の 駆けて数多の 羽音立て 鳩舞い上がる 碧き中天
平成二十三年四月二十六日
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