恣翁さん
のうた一覧
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昼酒に 日暮れ覚えで 目覚むれば 我が衣手に落花盈ちたり
平成二十五年四月九日
19
酒に対して瞑を覚えず 落花 我...
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雪花に 末を誓ひて別れしを 花吹雪く今日 君悼むとは
平成二十五年四月八日
29
洛陽城の東西 長らく時を経るの...
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庭土の 夜雨含みて黒き上に 主や眠らむ 徒桜散りぬ
平成二十五年四月七日
23
朝、出張に出かけようとしたら、...
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輩や 異動の宴に集ふらむ 鄙なる我は杏花見るのみ
平成二十五年四月五日
17
暖風 遅日 柳初めて含む 影を...
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舞ひ落つる名残の花に目もくれず 山の向かふに故郷を望めり
平成二十五年四月四日
30
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鮮やかに 臙脂の花を咲かせたる海棠 烟る雨霧の中
平成二十五年四月三日
17
二月の巴陵 日々の風 春寒未だ...
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落第を 母に知らする文を書く 硯に涙で墨を擦りつつ
平成二十五年四月二日
29
涙墨を灑ぎて書と為す 将に萬里...
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山桜 木通の蔓に捕らはれて 日毎に 花の色ぞ褪すらむ
平成二十五年四月一日
32
綠草の蔓 絲の如く 雑樹の紅英...
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「朝食は?」 二人同時に「要ります。」と答へて 噴き出す 受付嬢は
平成二十五年三月二十九日
23
水曜日、木曜日と那覇に出張して...
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春陰を恨み 古今の歌人は 幾首か 悲歌を吟じたりけむ
平成二十五年三月二十六日
31
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故郷の法事に集ふ親類の児等 吾を知らず おっちゃん、誰や
平成二十五年三月二十五日
40
小々にして郷を離れ 老大にして囘...
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月照らす岸の花神は頬染めて 螢に似たる漁火眺む
平成二十五年三月二十二日
38
船は広陵に下りて去り 月は明ら...
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朧なる月 ひとけなき炊事場の三和土に 暗く光りたりけり
平成二十五年三月二十一日
63
昔訪れた古民家のイメージを、春...
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上がりたる夜来の雨に瓦映え 色様々に波打てるかも
平成二十五年三月十九日
22
一夕 軽雷 万糸を落とし 霽光...
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空豆は湯掻きて潰し コロッケにしつれば 独活や和へ物にせむ
平成二十五年三月十八日
29
料理することが好きです。
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目覚むれば 酒の余薫の漂ふも 紅蝋 珊瑚の涙流せり
平成二十五年三月十五日
16
四弦 纔に罷む 酔蛮奴 酃醁の...
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宿酔に冷めし心は灰に似て 残梅の雨 物憂く聞けり
平成二十五年三月十四日
32
春窓寂々 昼開くに慵し 酒に中...
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真っ直ぐな水路の黒は ナトリウムランプの列を映したるかな
平成二十五年三月十三日
29
宿舎の近くの雨水排水路は夜にな...
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春といへど 辺地の花は開かずて 除染の風沙に此の身曝せり
平成二十五年三月十二日
29
胡児 塞月 暁に笳を吹く 梅柳...
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夕映えに燃えたる赤の痛ましく 津波の跡の森ぞ哀しき
平成二十五年三月十一日
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ある事情で、希望していた福島で...
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