恣翁さん
のうた一覧
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朝霧の晴れねば 遠く眠たげに 路往く人の足音響く
令和四年十二月六日
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五時なるに 辺りは暗く 北風の弱きに 肌へ浸むがに寒し
令和四年十一月二十九日
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対岸の楓 盛りを過ぎぬらし 霜枯れし葉の落ち初めぬれば
令和四年十一月二十四日
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袖垣に絡みて咲ける朝顔の 哀しく映る暮秋の手水
令和四年十一月三日
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坂道の脇に 黄金に枯れ初めし尾花 うるさく風にそよげり
令和四年十一月一日
13
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黄昏の濃き堀の面ぞ 寒々と 鉛色にし光りたりける
令和四年十月二十二日
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さわさわと乾きし音を立て 葦の黄ばみ初めたる葉に 風わたる
令和四年十月十一日
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西ノ湖(近江八幡)
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群雲に 青く明るき水底に在るごとく 月おぼろげに見ゆ
令和四年十月二日
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草津市矢橋
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葦の呼ぶ風に吹かれて 爽やかな秋の冷気を 肌におぼゆ
令和四年九月二十七日
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近江八幡市の蘆原水路
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長月の 晴れたる陽射し 別荘の 開け放ちたる窓に入りけり
令和四年九月二十四日
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西風の吹く静か夜に ちらちらと川面に揺るる 雨後の明月
令和四年九月十一日
13
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夕刻の黄ばむ光の流れ込む土間に 蟋蟀告ぐる秋かな
令和四年九月十日
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空中に「ヤッホー」と呼べば 谺のみ 嘲るごとくざわめけるかな
令和四年九月三日
11
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頭上へと 濃緑色の葉叢をし 通して注ぐ驟雨ぞ温き
令和四年九月一日
12
雨季のインド
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断崖に臨みし墓地ゆ 灰色に波立つイギリス海峡の見ゆ
令和四年八月二十二日
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ブルターニュ地方パンポルの画像...
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秋風に 静かに揺るる白芙蓉 余炎の庭に 涼をもたらす
令和四年八月二十日
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早々と昇れる月は 火の球のごとくに 丘の上に懸かれり
令和四年八月十一日
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寝ねかてに 池を巡りて夜もすがら 月を掠むる翳だにも無し
令和四年八月九日
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滝つ瀬の闇に抛つ白銀か 月読射たるしぶき仄映ゆ
令和四年八月六日
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両の手に眼窩を囲ひ 覗きたる窓に広ごる闇と森かな
令和四年八月四日
8
シベリア鉄道
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