恣翁さん
のうた一覧
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鈍色の 黴雨空映す 池の上の 濃緑匂ふ 猛きもみぢ葉
平成二十二年六月二十日
30
春の柔らかなもみぢの葉とは異な...
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窓越しに 機上から見る 種子島 梅雨の晴れ間に 青く染まりぬ
平成二十二年六月二十日
27
某公益法人に出向していた頃、出...
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窓つたふ 雫に滲みし ネオンの灯 紫陽花のごと 色變はりゆく
平成二十二年六月十九日
32
仕事で遅くなって、タクシーで帰...
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まひるどき 簾透した 中庭の 石榴の花ぞ そのみ明るき
平成二十二年六月十九日
30
別院 深深 夏簟 清く 石榴 ...
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雨近し 家路急げと 少女風 蛙も鳴けり ケエロケエロと
平成二十二年六月十九日
29
萩の局さんに送った歌です。 ...
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仄暗き 石の間の 紫陽花も 色それぞれに 想ひありけむ
平成二十二年六月十九日
24
山田ゆきさんに送った短歌です。
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安來なる 數多殘れる 和建築 たたらの榮華 現在にとどめて
平成二十二年五月三十日
18
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諍ひを 知らぬ氣にいま 濡ち立つ 緑滴る 興久の墓
平成二十二年五月三十日
25
月山冨田城は尼子氏の居城で、中...
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王陵の 頂きに咲く 薊花 出雲の國は 雨に烟れり
平成二十二年五月三十日
26
昨年の6月上旬、仕事で出雲を訪...
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通りゆく 雨に濡れては その影を 鮮明にして 街は夏色
平成二十二年五月二十九日
25
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茶畑の 向かふに續く 蒼天に 息吸ひ込めり 胸一杯に
平成二十二年五月二十九日
26
GWに出かけた時には、緑の茶畑...
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山月に 白き葉裏を 輝かせ 風に鳴るなり 宝逹の葛
平成二十二年五月五日
45
宝達山は、石川県中部にある標高...
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ゆく春に 別れを告ぐる 精靈の 舞ひたる姿 柳絮飛ぶなり
平成二十二年五月四日
33
柳絮とは、白い綿状の柳の種子の...
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息合はせ 懸命に漕ぐ 男子らの 櫂の雫に 清き風吹く
平成二十二年五月三日
29
去年のGW明けに、散歩の途中で...
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夕間暮れ 過ぎゆく春を 追ふごとく 風に舞ひたる 梨の花びら
平成二十二年五月一日
28
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盛りのみ 燈に照らさるる 櫻なれば 散り果ててなほ 月宿るらむ
平成二十二年五月一日
19
いただいた歌 鳴滝の 桜の色...
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白日の 光の子らが さんざめき 土手の色なむ 濃く變へてゆく
平成二十二年四月二十九日
28
日差しが強くなって、川の土手の...
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五月雨を 集めてうねる 音羽川 大蛇のごとく 岩や食むらむ
平成二十二年四月二十九日
29
音羽川は暴れ川のため、大蛇伝説...
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花水木 濡れてぞ彩を 深めける 通り過ぎゆく あたたかな雨
平成二十二年四月二十八日
35
小夜子さんの代表作に対して送っ...
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風に舞ふ 破片のごとき 花吹雪 名殘惜しげに 浮きつ漂ふ
平成二十二年四月十一日
26
疎水べりは、今日で桜も終わりで...
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