恣翁さん
のうた一覧
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誰が家か 巡らす塀の高々と 崩れし箇所ゆ 蓬生の見ゆ
平成二十五年五月十四日
17
安邑 南門の外 誰が家か 板築...
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ゆっくりと 夕陽を背に 老翁は酒を飲みたり 一日終はりぬ
平成二十五年五月八日
25
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老いの春 気にも止めざる遊客の 落花踏みつつ往き交へるかな
平成二十五年五月二日
20
紅樹青山 日は斜めならむと欲す ...
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いつも同じ経路を辿り 散歩するに 踏まれし草の倒れけるかな
平成二十五年五月一日
21
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目覚むれば 身に花の影 月に映え 抱き起さるるを覚えざりけり
平成二十五年四月二十三日
28
幾年事無く江湖に傍る 酔ひて倒...
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閑居して 雨突く飛燕眺めては 唯だ憂ふのみ 杏花の散るを
平成二十五年四月二十二日
40
牀は屏風に隠り 竹几は斜めなり ...
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昼酒に 日暮れ覚えで 目覚むれば 我が衣手に落花盈ちたり
平成二十五年四月九日
19
酒に対して瞑を覚えず 落花 我...
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落第を 母に知らする文を書く 硯に涙で墨を擦りつつ
平成二十五年四月二日
29
涙墨を灑ぎて書と為す 将に萬里...
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「朝食は?」 二人同時に「要ります。」と答へて 噴き出す 受付嬢は
平成二十五年三月二十九日
23
水曜日、木曜日と那覇に出張して...
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春陰を恨み 古今の歌人は 幾首か 悲歌を吟じたりけむ
平成二十五年三月二十六日
31
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朧なる月 ひとけなき炊事場の三和土に 暗く光りたりけり
平成二十五年三月二十一日
63
昔訪れた古民家のイメージを、春...
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上がりたる夜来の雨に瓦映え 色様々に波打てるかも
平成二十五年三月十九日
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一夕 軽雷 万糸を落とし 霽光...
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空豆は湯掻きて潰し コロッケにしつれば 独活や和へ物にせむ
平成二十五年三月十八日
29
料理することが好きです。
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目覚むれば 酒の余薫の漂ふも 紅蝋 珊瑚の涙流せり
平成二十五年三月十五日
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四弦 纔に罷む 酔蛮奴 酃醁の...
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宿酔に冷めし心は灰に似て 残梅の雨 物憂く聞けり
平成二十五年三月十四日
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春窓寂々 昼開くに慵し 酒に中...
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真っ直ぐな水路の黒は ナトリウムランプの列を映したるかな
平成二十五年三月十三日
29
宿舎の近くの雨水排水路は夜にな...
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春といへど 辺地の花は開かずて 除染の風沙に此の身曝せり
平成二十五年三月十二日
29
胡児 塞月 暁に笳を吹く 梅柳...
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夕映えに燃えたる赤の痛ましく 津波の跡の森ぞ哀しき
平成二十五年三月十一日
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ある事情で、希望していた福島で...
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狭くとも 分け隔てなく春来たり 庭ゆ蒼天 仰ぐに足れり
平成二十五年三月七日
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竹 密にして 能く水を通じ 花...
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朝夕の鐘 部屋に聴き 楼上ゆ 往き交ふ船を空しく望む
平成二十五年三月六日
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炎涼昏暁苦推遷 不覚忠州已二年...
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