恣翁さん
のうた一覧
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破れたる茨の籬ゆ覗く庭 痩せたる鶏等 餌を啄めり
平成二十五年七月九日
20
淮濶洲多忽有村 棘籬疎敗謾為門...
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谷川に水汲み 畑を耕して 倦まば 枕を高く早寝む
平成二十五年七月六日
26
渓山を買はむと欲して 銭を用ゐず...
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寝台に腰掛け 煙草吹かしつつ 雨に煙れる沖を望めり
平成二十五年七月四日
26
出張で、打合せが早く終わり、思...
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靴を脱ぎ 前の座席に両脚を載せて 読みたる落語全集
平成二十五年七月一日
37
土、日を利用して、一泊二日の甲...
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群竹を愛しむがに吹く風に 入江を隔て はや灯りけり
平成二十五年六月二十八日
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掃尽衣塵喜不勝 村居終日酔騰々...
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降り頻る五月雨の音 聴きながら 窓に凭れて夜明けを待てり
平成二十五年六月十三日
37
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楽しみも 憂ひも持たねば 一日の長短問はで 成り行き任せ
平成二十五年六月六日
18
食罷一覚睡 起来両甌茶 挙頭...
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葱刻む手の甲で汗拭へれば 匂ひ刺すがに眼に沁みにけり
平成二十五年六月五日
22
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緑葉は陰を成せども 実は僅か 過半散りぬる曾ての蕾
平成二十五年五月三十一日
20
自ら恨む 芳を尋ねて到ること已だ...
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集ひける士と 琴弾きし座敷こそ 庭は草生し 埃積もらめ
平成二十五年五月二十八日
21
我が家の北海の宅 寺と作る南江...
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一条の路に草萌え 裾のごと 斜めに延びて寺に続けり
平成二十五年五月二十三日
20
望海楼明照曙霞 護江堤白蹋晴沙...
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険峻を 雨衝き 暮れて帰りつれば 笠一面に紅の花弁
平成二十五年五月二十日
20
冠を弾く 紹興の末 組を解く ...
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誰が家か 巡らす塀の高々と 崩れし箇所ゆ 蓬生の見ゆ
平成二十五年五月十四日
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安邑 南門の外 誰が家か 板築...
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ゆっくりと 夕陽を背に 老翁は酒を飲みたり 一日終はりぬ
平成二十五年五月八日
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老いの春 気にも止めざる遊客の 落花踏みつつ往き交へるかな
平成二十五年五月二日
20
紅樹青山 日は斜めならむと欲す ...
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いつも同じ経路を辿り 散歩するに 踏まれし草の倒れけるかな
平成二十五年五月一日
21
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目覚むれば 身に花の影 月に映え 抱き起さるるを覚えざりけり
平成二十五年四月二十三日
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幾年事無く江湖に傍る 酔ひて倒...
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閑居して 雨突く飛燕眺めては 唯だ憂ふのみ 杏花の散るを
平成二十五年四月二十二日
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牀は屏風に隠り 竹几は斜めなり ...
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昼酒に 日暮れ覚えで 目覚むれば 我が衣手に落花盈ちたり
平成二十五年四月九日
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酒に対して瞑を覚えず 落花 我...
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落第を 母に知らする文を書く 硯に涙で墨を擦りつつ
平成二十五年四月二日
29
涙墨を灑ぎて書と為す 将に萬里...
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