恣翁さん
のうた一覧
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その端に おもひの丈を 掛けませば 傾くまでに いと細き月
平成二十三年十二月二十七日
19
昨日の夕方に懸かった、糸のよう...
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灰色の 寒き木枯らし 吹き抜けて 煙ぞ低く 地を這ひにける
平成二十三年十二月二十日
16
私が子供だった頃は、この季節の...
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炉に燗を つけたる吹雪 苫舟に 寝たる秋雨と 比べて如何
平成二十三年十二月二十日
9
窗外 正に風雪 爐を擁して...
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臘月の 比叡颪に 凍てつきし 枯れ枝の鶸や 喉痛むらむ
平成二十三年十二月十八日
16
昨日は、琵琶湖の湖面に毛嵐が立...
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葉を落とし 露になりし 鸛の巣を 酔ひに任せて 数へたるかも
平成二十三年十二月十三日
13
斜日 低山 片月高し 酔余 行...
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道端の 黒き裸の樹の枝は 鋭く夜空 突き刺してけり
平成二十三年十二月七日
12
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冬の陽は 空気に漉され やはらかく 干せる蒲団に 当たりて居りぬ
平成二十三年十二月五日
18
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夕映えは 寒気を 暫し和らげて 蜜柑色にぞ 壁を染めゆく
平成二十三年十二月四日
23
今日の夕映えは、マンションやビ...
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竹影の 揺れて 階掃へども 散りぬる紅葉 微動だにせず
平成二十三年十一月二十七日
14
竹影掃堦塵不動 散り紅葉で...
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池の面に 朝餉の白煙 漂ひて 跡を残して 水鳥の立つ
平成二十三年十一月二十五日
17
晩秋の広沢池の写真を見て詠みま...
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濛々と 白雨の飛沫 吹き込めり 湿りし土の匂ひと 共に
平成二十三年十一月二十一日
16
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薄暮れの 水平線は 藍鉄の 振動したる 船窓の弦
平成二十三年十一月十七日
19
佐渡に行って来ました。風があっ...
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秋深み 棕櫚の梢に 一輪の 朧に白き月 懸かりけり
平成二十三年十一月十二日
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たんぽぽすずめさん。、ごめんな...
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蓮枯れ 菊萎るれど 柚子は黄に 熟れて 蜜柑も緑なる時
平成二十三年十一月十一日
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はすは尽きて 已に雨を擎ぐる蓋無...
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群雲に 滲む光は 磨きつる 鋼のごとく 冷たく覚ゆ
平成二十三年十一月十日
19
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陽傾き 凪ぎたる河岸に 疎らなる 漁夫の苫屋に 鱸売る声
平成二十三年十一月九日
15
江干 多くは是れ 釣人の居 柳...
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鈴懸を 黄ばませむとて 秋風の 今宵も訪ふや 新宿御苑
平成二十三年十一月八日
18
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枇杷の木は 庭の隅なる 蹲の 上に 素朴な蕾つけたり
平成二十三年十一月五日
17
今日出がけに、ご近所の庭の枇杷...
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清しき夜 高き天より 露墜ちぬ 蓮の台に 定まらずして
平成二十三年十月三十日
29
秋荷 一滴の露 清夜 玄天より...
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奥深き 竹薮に坐し 琴弾けり 人知らざるも 月のみぞ来し
平成二十三年十月二十九日
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独り 幽篁の裏に坐し 琴を弾じ...
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