恣翁さん
のうた一覧
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降り初めし雨に慌てて 駈け込みし客の上着に 雨滴光れり
平成二十七年十一月八日
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先客は 右手の爪先 カウンターを軽く叩きて 「お酒、お代はり。」
平成二十七年十一月四日
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陽を求め 薄汚れたる硝子戸を 這ひ回る蝿 眺めたるかな
平成二十七年十一月一日
17
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無造作に積まれし土管 人間を一呑みにすがに 口開けてあり
平成二十七年十月三十一日
19
涯しなく並ぶ土管が 人間の死骸を...
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貨物車は 白日の下 我が罪を載せて 犇めき過ぎりたるかな
平成二十七年十月二十九日
18
わが罪の思ひ出に似た 貨物車が犇...
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グラビアの女の眼玉 ペンで突けば 赤きインクぞ 溢れ垂れつる
平成二十七年十月二十八日
12
ある女の写真の眼玉にペン先の 赤...
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曲江に 炊煙細くたなびきて 枯れし荷葉の 泥の上に折る
平成二十七年十月二十五日
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斜煙縷々として 鷺鷥棲み 藕葉...
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青空を今日見られしかば 死刑囚や 煉瓦塀仰ぎ ホッとしたるらむ
平成二十七年十月二十四日
14
煉瓦塀を仰げば 青い青い空 殺人...
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鏡見て 白雪姫の継母は 「吾ゆ優れしは皆死ね。」と願ふ
平成二十七年十月二十一日
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自分より優れた者が 皆死ねばいゝ...
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いつまでも 日の目も見せで横たはる 心の涯の我が地平線
平成二十七年十月十八日
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日も出でず 月も入らざる地平線が...
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生死への渇望に 身を引き裂かれ 相互の脚の落ち葉踏みゆく
平成二十七年十月十四日
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死に度い心と死なれぬ心と 互ひち...
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迷ひ入る暗き小路に 呻吟ひつつ 獣の俺が項垂れてをり
平成二十七年十月十一日
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うなだれて 小暗き町へ迷ひ入り ...
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屍の 夕陽見るがに薄目開け 波打ち際に干涸びてあり
平成二十七年十月九日
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波際の猫の死骸が 乾燥して薄目を...
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虐ぐる 「時」の重荷の奴婢たるを 拒否せましかば 君酔ひつべし
平成二十七年十月八日
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石畳 佇てば 御苑と呼ばるるも 花愛でむとも 草だになきを
平成二十七年十月七日
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狐塚 かん蹊 路隅に満つるも ...
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海の底の魚つつきたる胎内に 児や生くるまま 動きたるらむ
平成二十七年十月七日
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水の底で 胎児は生きて動いてゐる...
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梨齧り 残りし芯を 魚の餌に捨つれば 齲歯の痛み止むなり
平成二十七年十月六日
18
梨に限らず、食べ残したものを魚...
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舟揺れて 立つ浪音に 蘆の根の小蟹驚き 穴逃げ込みつ
平成二十七年十月三日
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知人が舟を出してくれるというの...
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州橋を貫く路に 解放の還るを のべつ忍び待ちけむ
平成二十七年十月一日
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州橋の南北 是れ天街 父老 年...
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明かり取りに こびり付きたる黄の月に 時を刻む音 冴え返りけり
平成二十七年九月二十九日
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外は肌寒いので、屋内からスーパ...
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