恣翁さん
のうた一覧
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漆黒の遠くの森ゆ 胡麻粒を播きたるごとく 椋鳥の立つ
平成二十五年十一月十四日
19
早朝、洗面所から見た光景を詠み...
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杜の上の月影淡く 夕靄の籠むる水面に 砕け初めけり
平成二十五年十一月十二日
20
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案山子立つ畑に 重く秋霧の立ち籠め 歩む径湿りけり
平成二十五年十一月八日
15
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街角の壁一面に絡み付く 真紅に染まる紅葉蔦かな
平成二十五年十月三十一日
21
アイコンの写真を詠みました。
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茅葺きの農家の軒に 群れなして立つ蚊柱ぞ 夕日に映ゆる
平成二十五年十月二十九日
31
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西日射し 家並の影のひたひたと 黒板塀を這ひ上がりけり
平成二十五年十月二十八日
28
某歌人の方から頂いた歌にお返し...
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陽は西にやや傾きて 風なきに 翅煌めかせ蜻蛉浮きたり
平成二十五年十月十八日
16
某歌人の方から頂いた短歌にお返...
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松籟に撒かれし塵や 雲と化し 月にかかりて煤けさすらむ
平成二十五年十月十七日
19
風雲 月を抹して 月 煤の如し ...
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迸る垂水の脇に 秋の陽と飛沫を浴びて咲ける秋桜
平成二十五年十月一日
30
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火を噴きし火口の跡と思ふまじ 秘めやかに 青湛へてあれば
平成二十五年九月三十日
26
九州の出張を利用して、週末に霧...
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淀みには 羽虫ならむか 折節に小さき波紋の浮かびては消ゆ
平成二十五年九月二十四日
22
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秋風の吹き 白くする綿の花 過ぐれば一路 紀州に到る
平成二十五年九月二十一日
19
籃輿を喚取して 便ち舟に換へ ...
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寝ねがてに 永き夜過ぐし 夜具の上の素月に季の移ろひを知る
平成二十五年九月二十日
17
某歌人の方にお送りしました。
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裏山の白き尾花を揺らしては 頻りに鳴ける鹿の声寒し
平成二十五年九月十七日
17
周囲の山から、鹿の鳴き声が頻り...
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荒れ果てし古都に 雀の鳴くばかり 崩れし築地 行く手阻めり
平成二十五年九月十日
24
一片宮牆当道危 行人為汝去遅々...
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頼りなく 軒の風鈴鳴らしたる初秋風や 雨戸撫づらむ
平成二十五年九月三日
21
越中八尾の風の盆をイメージして...
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夕風の吹きて 水面に細波を走らせ プールはひっそりと在り
平成二十五年八月三十日
30
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竹叢を渡る青北風 潮騒に似たる葉擦れを さやがするかな
平成二十五年八月二十六日
26
アイコンの写真からイメージして...
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涼風の夕べ告ぐるに 漕ぎ出せば 新秋の月 櫂を叩けり
平成二十五年八月二十三日
34
新秋とは、旧暦7月のことです。
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怠さうにうねれる波を よろよろと 汚れし帆張る船ぞ越え来る
平成二十五年八月十二日
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