恣翁さん
のうた一覧
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垢抜けぬ腰折れにだに 戴きし拍手に 謝して けふのみ溺れな
平成二十九年二月九日
23
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軒灯は点りつれども 静けきを 積む雪に 門叩き募れり
平成二十九年二月七日
23
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雪の中ゆ 掘り出されたるごとき町を 爪掛け下駄の 新造ゆきけり
平成二十九年一月二十日
13
川端康成の「雪国」をイメージし...
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びしょびしょの 雪解の道を通へれば 革靴の先ゆ 沁みにけるかな
平成二十九年一月十九日
16
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外は未だ 包まれたるらむ 夜の色に 垂りの音に驚き 起くるも
平成二十九年一月十九日
25
一昨日の未明のことを詠みました...
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内省の余るがに 雪の訪ひて 我が踝を埋め 降り積む
平成二十九年一月十六日
18
日頃の自分を省みる機会となった...
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ありありと 古風な破風の輪郭を 毘沙門堂の 暮雪に見せけり
平成二十九年一月十四日
17
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明くとも 湿れる日射しに LAの 白く乾きし空気慕びぬ
平成二十九年一月十二日
20
次男から届いた年賀状をきっかけ...
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船ならで 黒き煙の小塊を 怪しき禽に準へしなり
平成二十九年一月八日
13
某歌人の方から、投稿した拙歌に...
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煙突ゆ 噴き出づる黒煙 凄ましく 翼展げし怪禽のごとし
平成二十九年一月八日
14
満州航路に就航していたという、...
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巴里の冬は 冷たき石の建物と 黒き並木に 侵されためり
平成二十九年一月八日
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冬の巴里の写真から(其の二)
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臆病な自負心に因る人見知り 異土に馴染めで 孤客たるらむ
平成二十九年一月七日
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某歌人の方から歌を送っていただ...
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冬の空に 沈みゆく陽は紅けれど 暗き巴里をぞ 凍えさせなむ
平成二十九年一月六日
18
冬の巴里の写真から(其の一)
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的を射て 古語に籠もれる感情の 陰影だにも 読み取るるかは
平成二十九年一月五日
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初春に 愁ひを払ふ玉帚 初子の宴の 一盃の酒
平成二十九年一月一日
24
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初春の初子に 蚕屋を掃き初めて 命を延ばす玉帚かな
平成二十九年一月一日
25
初春の初子の 今日の玉帚 手...
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窓の外に 狭き横丁を 闊歩する足音 高く聞こえたりけり
平成二十八年十二月三十日
16
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厳しき骨の凧こそ 能あるに酔へ 風止まば 泥に落ちなむ
平成二十八年十二月三十日
15
紙鳶の風骨 稜嶒に仮る 青雲を...
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石階を 静かに濡らし 駅に降る 仲冬の雨 細く冷たし
平成二十八年十二月二十九日
25
一昨日の雨を詠みました。
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堀割りの 寒らに流るる水眺め 頬垂るる柳の 青き香嗅ぎぬ
平成二十八年十二月二十五日
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